玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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お盆休み

▼仕事でイベント会場に。「熱中症にご注意!」という看板を持ったゆるキャラを発見。この炎天下、着ぐるみって正気か。一番ヤバそうなやつに「熱中症にご注意!」と言われても。君のほうが心配。茨城で39度、京都で38度、恐るべき暑さ。

 

 

 

▼隣席のTさんからお盆の予定を訊かれる。「暑すぎるし、今年は家でのんびりかなあ」と答えるものの(おまえ、毎年のんびりじゃん。暑さに関係なく予定ないだろ)とTさんの目は語っており(それを言ったら埋めるぞ)と私の目は語り、結果Tさんは「そうですか‥‥」と言うに留めた。言葉はほとんど交わされなかったが、たしかに言葉を感じたのだ。テレパシーでは。

 

Tさんの今年のお盆の予定は「ダンナさんの家に帰省したとき、ダンナさんの家族に自然に溶け込めるよう、無難な振る舞い方をシミュレーションしておく」という。ダンナもいないのに。彼氏もいないのに。一人で「あらやだ~、お母さんたら~。ウフフフ」など練習するのだろうか。狂人。周りに狂人しかいない。

 

 

 

▼ドローンで花火を近くから撮影した映像。

こんなこともできるんですね。迫力もあり、幻想的な映像になっている。

 

 

 

▼お盆には、近所の農家ではキュウリの馬やナスの牛が門前に飾られる。今年はナスの牛ばかりだった。ご先祖様がお盆に帰ってくるとき、早く来てもらえるようにキュウリの馬(痩せてるから速い?)、帰りはゆっくり帰るように太ったナスの牛を飾ると聞いていた。だが、門には盆前というのにナスの牛が飾られていた。農家の人に、キュウリの馬じゃないのか訊いてみたところ「今年、キュウリ高いから」とのこと。なるほど。たくさん採れたというナスを買い、今夜は麻婆茄子にする。

 

 

午後、会議。酷暑。本当にその会議は必要なのか? 絶対か? 命に代えてもか? としつこく訊いたものの、必ず出席せよと命じられた。むむむ。無理して出席したものの、内容がたいしてない会議。会議終了後、私の批難の視線を感じたのか、部長は「まあ、あれだよな。なんてことない中身だったな! わっはっはっはっは!」と豪快に笑うのだった。早いとこ天国に本籍を移せばいいのに。いや、地獄か。暑さは人を短気にさせる。

 

 

 

▼地元のボランティアを引き受けた。友人から「タダでよくやるなあ」と呆れられたものの、一々これは自分にとって損だ得だと考えるのもなんだか面倒臭いような。巡り巡って自分に何か利益があるとか、仕事を頼まれるとか、そういったことを考えているわけではない。何か面白い体験ができればいいな、ぐらいはあるものの、特に何も考えてないんですよね。周りが喜んでくれたり、役に立てばいいというのはあるけども。どうせうまくいっても80年ぐらいしか生きられないわけで、損だ得だとかどうでもいいような。なぜそこまで損をしたくないのか、少しでも得をしたいのか。そっちのほうが不思議。

 

思えば、生まれただけで相当ついているような気がする。いや、これねえ、ラッキーだと思うんですよねえ。なにせタダで生まれちゃってるから、こっちは。一円も払ってない。オギャアオギャア言ってるだけでご飯をもらえるわ、オムツは替えてもらえるわ、立っただけで褒められるし。間違いなくついてる。ここまでついていて、いいのだろうかとすら。

 

 

 

▼ドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』を観ました。

 

 

セレブ妻たちの戦争みたいな話。あまり観たことがないジャンルでしたがとても面白かったです。アメリカに限らず、どうして人は豊かでも幸せになれないのかと考えながら観ると面白いかもしれません。