玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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プレミアム

▼今日はプレミアムフライデー。上司に向かって銃を乱射しても会社を爆破しても良い日。

 

さて、めっきり聞かなくなってしまったプレミアムフライデーですが、二千円札のようにひっそりと生きているのだろうか。みなさん、プレミアムなフライデーを送っているのでしょうか。私は特に。今まで人生でプレミアムだった記憶がない。

 

「プレミアムフライデー」で検索すると変換候補に「失敗」とか「終了」とか出る。無意味な施策として批判を浴びていたがちょっとかわいそうな気もする。ヒット商品というのも、いくつもの失敗を下敷きにして生まれるものだし、だとすれば国の施策も同様ではないか。失敗には違いないんだけども。私は自分が失敗人間だから失敗に甘いのかも。勝手に感じる親近感。

 

 

 

▼ドラマ『ウエストワールド』のシーズン1を観終わり2に入ったのですが、まさかこんなにつまらなくなってしまうとは。4話で観るのをやめてしまった。

アメリカのドラマは駄作にならざるを得ないのかな。面白いとどこまでも話を伸ばすわけで、いつか必ず駄作になるという。シーズン1でさっぱり終わっておけば語り継がれる名作になったような。だがですよ、『ロッキー』のような例もある。作れば作るほどクオリティが低下し『ロッキー5』は、リングでも戦わないただのチンピラのケンカとなってしまう。そこから『ロッキー・ザ・ファイナル』で奇跡の復活を遂げるという。やり続けていたからこそ、何かが起きるということだってある。とはいえねえ、シーズン2ねえ、あまりにもつらすぎませんか。もうただの殺戮ごっこになってしまったよ‥‥。ヨヨヨ‥‥。シーズン3で奇跡の復活はあるのだろうか。評判よかったら観よ。

 

 

 

▼プロレスラーの長州力選手が引退。長州も67歳になっていた。最近、プロレスを観てなかったからまだ現役だったことに驚く。一度46歳で引退しているんですよね。まさか67歳までやるとは。引退試合は、石井智宏、越中史郎、長州力×真壁刀義、武藤敬司、藤波辰爾の6人タッグマッチだった。田中秀和リングアナがコールをし、タイガー服部がレフェリング、実況は辻よしなり、解説は天龍源一郎と金沢克彦、懐かしの新日本プロレスという感じですね。今では国会議員となった馳浩もかけつけ、引退に花を添えた。猪木や佐々木健介が来なかったのは、いろいろあるんでしょうねえ。

武藤が新日時代の入場曲『HOLD OUT』で入ってくるなど粋な演出。長州が開始早々、武藤の得意技ドラゴンスクリューを出す。遊び心というんでしょうかね、技の応酬が楽しい。武藤はこの場にはいなかった蝶野の得意技STFを出したり。展開によっては橋本のDDTや水面蹴りなども使ったのではないか。長州は技の多彩さ、華やかさなどはなかったけれど、無骨で技に重みがあって魅力的なレスラーだった。ラリアット一発で観客を沸かせることができた。

 

長州も天龍も滑舌が悪すぎて何を言ってるかよくわからないことが多いのだけど、不思議と二人ともこの日は滑舌が良かったんですよね。どうしたんだろ。天龍は引退に密着したドキュメンタリー『LIVE FOR TODAY -天龍源一郎-』で、外国人レスラーでもないのに字幕を付けられていて、それだけで笑ってしまった。それほど滑舌が悪い。この日は絶好調でしたね。長州の引退後のインタビューでの晴々とした笑顔。繋がりがある人々が多く駆けつけてくれての引退試合。いい終わり方でした。ご苦労様でした。

 

プロレスラーはちょっとどうかしている人が多いので、またバラエティ番組などで活躍が観たいところ。千鳥の『相席食堂』でも長州の回は抜群に面白かった。面倒くさがり屋なところが出てましたね。とにかく、生きてマットを降りられたのは本当に良かった。抗争を繰り広げた橋本真也、ジャンボ鶴田などはすでに亡くなっている。橋本はとにかくキャラが面白かったなあ。橋本は銃が好きで、外国人レスラーのスコット・ノートンにちょっとずつ銃の部品を持ち込ませて、国内で組み立てようとした話とか。犯罪。当然、ノートンは断ったけど。本当か嘘かわからないけど滅茶苦茶な逸話が多い。レスラーはどうかしている人が多くて、しょうもないんだけどそこに人間臭さ、魅力を感じる。

 

そうそう、長州といえばこのセリフを思い出す。

「何がルールだ、このクソ馬鹿野郎! みんな首吊って死ね。あの野郎がくたばって墓建ったら、俺はクソぶっかけてやる!」

いやあ、最高。死んでも許さず、墓にクソをかけるという。こんなことよく言えるなあという。やっぱり頭がおかしい。