玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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GW

▼4月とは思えない肌寒い日が続いている。寒し。私はいつもどおりだけど、仕事を請けている会社のほうはお休み。ほとんど人のいない社内は快適。電話もなく快適に作業が進む。ほほほ。

 

どうせ僕なんて、が口癖の卑屈くんは部署のメンバーのGWの予定を聞きだし、それをエクセルにまとめて私に送ってきた。本当にヤバい人はわりと身近にいる。頼んだ作業を一切やらず、おまえは何をしているのだと思いますけど。せっかくなのでエクセルを開くと、みんな連休の予定がぎっしり。旅行、キャンプ、釣り、ディズニーランド、BBQ、帰省、友達と会う、資格の勉強、趣味にあてるなどさまざま。充実。

 

「しゅんさん(私のこと)と僕だけなんですよお。GWに何もないの。裏切らないでくださいよお」と言われる。人と比較して勝手に焦る癖を治してほしい。こっちまで焦ってきたぞ。その点、友人A子は偉い。GWについて「お菓子と食料を買いだめしたから家から出ない。ずっと寝てる。ヒマになったら映画かドラマ観るだけ」と潔い。これぞ悟りの境地。連休だから旅行に行こうとか、美味しそうな食事をSNSに投稿しようとか、資格をとってスキルを上げるとか微塵もない。意識が高い低いどころか、基本寝てるわけだから意識がない。意識ない系。すばらしい。そのまま死んでもしばらく発見されないだろう。

 

 

 

▼スーパーマリオ 醤油皿

ほ、欲しい‥‥。スターとフラワーもあります。もっと40代の人間が欲しがるに相応しいものがあるのではないか。思いつかんけど。

 

 

 

▼王監督(もう監督ではないが、私にはどうしても監督のイメージが強い)の本を立ち読みしていたら面白そうなので『もっと遠くへ(私の履歴書)』を購入。日経新聞に連載していた「私の履歴書」を加筆修正したもの。王監督のお父さんは中華民国国籍で、王監督も中華民国国籍のため、日本に馴染むため、目立たぬように心を砕いてきたことがわかる。戦争もあったし、外国で生きていくということは想像以上に過酷なのだろう。

 

ハンク・アーロンが保持していた当時のメジャーリーグ通算本塁打記録755本を抜く、756号のホームランを打ったときも、王は記録を塗り替えた喜びよりも打たれた投手のことを気遣っている。99人が喜んでくれても1人が嫌な気分になったら駄目だということが書いてある。高校時代に、打たれた相手の気持ちを考えろと叱られて以来、感情をなるべく出さないようにしているそうですがなかなかできることではない。

 

今は時代が変わり、目立った者が勝ちとばかりに自分から発信する時代になった。ちょっといい景色だったり、何か美味しい物を食べたとなれば、すぐSNSに投稿する。いかに周りより充実しているかを見せつける競争になっている。それに比べるとなんと控え目で奥ゆかしいのだろう。

 

 

そうそう話は変わりますが、これね、帝国ホテルのラ・ブラストリーのローストビーフなんですけど本当に美味しいんですよねえ。今まで食べてきたローストビーフはなんだったのか、という。ま、ローストビーフなんでしょうけど。是非、皆様も一度お試しください。

 

というか、ローストビーフなんか食べてないわ。アホか。木の皮をバリバリ食べてたら害獣認定されて、撃ち殺されてジビエとして供されたときの私の写真です、アレ。ええ。

 

ちょっと気が狂った文章になっていますが大丈夫ですか。そんな王さんの本ですが面白かったです。いいエピソードがあった。王さんのプロ入りが決定し、多額の契約金を受け取ったとき、金額の多さから銀行の支店の責任者がわざわざ挨拶に来た。そのとき王さんのお父さんは「あの人は無学な私に頭を下げているんじゃない。お金に頭を下げているんだよ」と家族に言い、自分たちが偉くなったのではないと戒めたという。はい、おしまい。