玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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したたか

▼知人の家に行くと猫が二匹いた。両方とも茶トラでとてもよく似ている。

 

一匹はずっと前から飼っている先住猫。もう一匹は、道で行き倒れていた茶トラを最近保護したものだという。この元野良の子がなかなか図々しい。先住猫は、食事の時間になってもあまり食べない。口をつけても全部食べずに残しておき、気が向いたときに食べにくる。一方、野良の方はたくましいもので食事が出されるやいなやすべて平らげてしまう。それどころか先住猫の分まで食べようとするので追い払われる。

 

怒られた元野良は廊下の影にいったん退散する。それでしばらくすると、先住のフリをしてエサを食べるために悠々と戻ってくるんですね。「僕は先住の茶トラですが何か?」という感じで。飼い主も、あまりに堂々としているので、これは先住の方かなと思い、何度かやられたことがあったという。したたかでかわいい。先住猫は自分のエサをとられても怒らない。エサが十分にあることを知っているからなのでしょう。寛容というのは性格なのではなく、たんに知識(エサが不自由なく与えられることを知っている)かもしれないとも思う。人も同じなのでは。

 

 

 

▼平成最後のGWが始まった。戸棚が壊れ、温水洗浄便座が壊れ、風呂の栓を止めるチェーンが切れ、そして今度は冷蔵庫が水漏れという。地味な呪いは継続している。生命にまったく害のない地味な呪い。

 

床が水浸しというわけではないが、水で少し濡れていた。冷蔵庫の水のトラブルは何パターンかあるらしく、一番多いのがドレンホースの詰まりだという。正常に水が排出されずに床を濡らしてしまう。業者を呼ばなければならないほどではなく、自分でも掃除できた。私の家の冷蔵庫はシャープ製で野菜室の奥にドレンホースが付いている。ちょうどこちらの方のような感じ。裏側にあるタイプだとかなり移動が大変そうですが。ドレンホースを通って水は冷蔵庫下部のドレンパンに行く。ドレンホースを外して水で洗い、息をおもいきり吹き込んでみる。野菜室の床にあるドレンパンへのルートも爪楊枝や割りばしで掃除する。水垢のようなものが取れて、水が大量に出てくる。ドレンホースを外す際は、洗面器などをあてがうといいかもしれません。治った。

 

「呪」と「祝」は、偏が違うだけでつくり(漢字の右側の部分)は同じ。プラスとマイナスのようなもので、悪いことも良いことに転じるのでは。トラブルがあっても、自分でやれることがまた一つ増えたと考えるとそれも楽し。などと。道徳の教科書に載りそうなことを。いやあ、それほどでも。エヘエヘ。

 

 

 

▼老人の危険運転のニュースが多い。ある程度の年齢がいけば免許を自主返納すべきではという意見をよく目にする。代替インフラの整備が進まなければいくら免許の自主返納を促しても難しい。代替インフラを整備しようにも、一時間に一本のバスでは不便で住みにくい。採算もとれないだろう。そうなるとやはりまとめて住むということが必要になりそうだけど。まとめて住めばインフラ効率も上がる。住宅の空き家率は13.1%と上昇しているし、これからは家賃も下がっていく。本当にねえ、まとめて住むだけで仕事も発生するし、かなり得になる。故郷にこだわりのある人には受け入れにくいことかもしれませんが。私、郷土愛とか、薄目なのかもなあ。母校がなくなっても、どうぞどうぞだし。

 

 

 

▼映画の感想『リズと青い鳥』を書きました。アニメ『響け! ユーフォニアム』のスピンオフ作品。友達とうまくいかずギクシャクしている。ずーっとギクシャクしている。伝えたいことが伝えられないもどかしさなど、なんだか観ていてモヤモヤするような、でも少しわかるような。

 

 

 

▼ゲームの感想『KARDS』を書きました。第二次大戦を舞台にしたオンラインカードゲーム。日本軍が紙装甲でつらい。ゲームは面白いです。