玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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▼新年度、新しい仕事。お手伝いに新人が一人やってきた。挨拶をきく。「一日は二十四時間しかありませんので、無駄にすることなく日々成長していきたいと思います」という、えらい志が高い人が来てしまった。大丈夫か。私のところは「昨日と明日が同じならいい。ご飯が食べられたら幸せ」ぐらいのところ。私の限られた経験ですが、志の高い人、すぐ辞めがち。今後の二十四時間くんの活躍に期待。

 

久しぶりに友人Nと話したら「川か海のそばに住んだら、魚釣って食べていけるんじゃね? 仕事辞めてよくない?」と言っていた。そういうのだよお! そういう志の低いのもっとくれ! 癒されるわ~、志の低い人間。

 

 

▼新元号が発表されたからか、皇室関連のことがよく話題になる。床屋のおじさんが住んでいるのは八王子(東京西部)で昭和天皇大正天皇のお墓がある。私も一度行ったことがある。高い木に囲まれて気持ちがいいところ。石でできたこんもりした丸型の古墳(現在、作っても古墳というのかな)がある。散歩に最適。

 

床屋の人によれば、平成も終わるからか、皇族関連の方が頻繁にお墓に報告に行くらしい。警備も大変な様子。洗濯物の影から狙撃の恐れがあるので洗濯物を干さないでほしいと言われ、マンホールには鍵がかけられ、近所の料理屋は店を閉めてほしいと頼まれたとか。いまだにそこまで厳重な警備をしているのか今一つ信じられないのだけど。平成になりたての頃はまだ過激派というものが元気だった。たまに爆弾作ったりして捕まってたけど。最近は、まったく過激ではない。あの人たち、今はどこに行ってしまったのだろう。

ふわ~って行く。しなやか。

 

 

 

元号について不便なのだから廃止して、西暦に一本化してもいいと思っていた。だけど、便利になればそれでいいのだろうかとも思う。そもそも西暦というキリスト教的なものに合わせる必要もない。各文化がそれぞれ使用してきたものを使えばいいのだろう。私が理解できないだけで、元号を大切にしている人もいる。