玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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令和

▼新元号は「令和」と発表があった。画数も少なく響きもよい。出典は万葉集から、とやっていた。「命されたい、服の女王様に」万葉集にそんな和歌があった。

 

元号について詳しくとりあげた番組があって、なんとなく観ていた。元号を使用していた中国は今は元号は使ってないそうで、西暦を受け入れているのも面白い。清の元号である「宣統」が最後かと思っていました。ラストエンペラーは宣統皇帝溥儀ですね。満州国で1945年まで使われた「康徳」が最後の元号だった。日本は昔、飢饉や疫病があると改元元号を変えること)をしていた。天皇が替われば元号も変わるということでもなく、一人の天皇の時代に何度も変わることがあった。合理主義者だった岩倉具視がこれをやめさせたという。現代に岩倉がいたなら、そもそも元号をやめさせたのかなとも思う。

 

「大正」という元号が決まったときに森鴎外は強い不満(「正」の字は「(天皇が)一代で止まる」と読めるので縁起が悪いのと、中国でも「正」の字は縁起がいいわけではない)があって元号の研究を始めたという。鴎外は、過去使われたすべての元号の出典をすべてあきらかにする『元号考』の編纂を始める。鴎外は志半ばにして亡くなるが、後を託した漢学者の吉田増蔵がこれを完成させる。この吉田が考えたのが「昭和」という元号だった。現代まで地続きで繋がっているのだなあ。

 

「昭和」「平成」「令和」3つの元号を生きることになるのか、と考えるとなにやら感慨深い。

 

などと油断して2つだった、とならないようにがんばって生きよ。

 

 

▼帰宅

私もこういうふうに帰宅したい。

 

 

 

▼親戚が集まったときに大量の写真が出てきたのだけれど、誰が誰だかわからない。写真整理と人間関係確認のために家系図編纂を命じられた。

 

簡単かと思って引き受けたのだけど、これがなかなか。いろんなところに気を遣う。とてもきれいないとこがいた。彼女はもう50歳ぐらいになるがまだスタイルが良くきれい。若い頃は南野陽子森高千里を足したようだった。周りがほっておくはずもなく、3回ぐらい結婚しただろうか。これね、全部家系図に書くと線が複雑で、えらいことになるのだけど。どうなっているんだという。親戚が集まったとき出すと、変な空気になるのでは。

 

家系図の大変なところは、作っていてどんどん横に広がっていくんですね。スペースがないから、これをこっちに動かし、あっちに動かしという。で、楽なのが未婚の人間である。あの人たちはスペースがいらないから偉い。私だけど。それを嫌というほど確認させられる作業。

 

 

 

▼映画の感想『トレインスポッティング2』『ザ・ギフト』を書きました。『トレインスポッティング』から21年、前作の俳優が再び集まって続編が作られました。みんな生きてて良かったなあ、という。コメディ色が強くなった。『ザ・ギフト』は面白いホラー(痛い描写などはない)でした。人のいや~な部分がうまく出ています。