玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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ストール

▼寒し寒し。隣席のTさんがとても大きなストールのようなものをつけてきた。マントのように肩から膝ぐらいまですっぽりと包み込むデザインになっている。あまり珍しいのでじっと見ていたら、「変ですか? ちょっと冒険しちゃいました」と言う。変といえば変だし、そうでもないといえばそうでもないような。お洒落なのかよくわからない。私に服のことを聞かないでくれ。

 

「ぬ、布が‥‥たくさん‥‥使ってあって‥‥いいですね‥‥」と答えた。「日本語、不自由なんですか?」と言われる。褒め方がわからない人生をおくっている。

 

 

 

▼続、大掃除。旧千円札(夏目漱石)が出てきたりして嬉し。

 

相変わらずいろんなものが思い切って捨てられない。使わないとわかっていても、なんだかもったいない気がしてとってある。SDカードやコンパクトフラッシュを読み込むカードリーダーなどは5つぐらいあった。SDカードも規格がいろいろあるのか、カードリーダーによって読めたり読めなかったりする。それで捨てられないのだ。2つぐらい残して捨てりゃいいんだろうけども。

 

以前に近藤麻理恵さんの「人生がときめく片づけの魔法」が話題になった。断捨離本ですね。

洋服などは、ときめく物は残し、そうでない物は捨てるという選別方法だった。洋服でときめいたことがない。ということは、私は全裸で外出することになるがいいのか。洋服は片づかないが人生が片づく、というか終わる。この本は洋服が好きな人なら使える方法なのかもしれない。

 

ビジネス本を読んだときにも感じるのだけど、マニュアル本には2つ気をつける点があると思う。まず、理論自体が正しいかどうかということ。次にその理論が正しいとして、自分や組織に適用可能かということ。「一日ニ十キロ走れば必ずやせる」というダイエット本があったとして、それは正しくても一日ニ十キロはなかなか走れない。本は、書いた人にとっては正しくても、書いた人と私では、能力、経済力、健康、時間的余裕などが違う。自分にも実行可能かどうかの検討が必要になる。その検討がなされないまま闇雲にやるものだから成功せず、世の中にマニュアル本が溢れかえっているのでは。などと、成功しないわたくしが。

 

とりあえずおまえはカードリーダーを捨てろということですけども。

 

 

 

▼映画の感想「博奕打ち 総長賭博」を書きました。今はなくなってしまった任侠映画。鶴田浩二、若山富三郎、藤純子などが出ています。濃いなあ。義理人情の世界が垣間見れて面白かったです。藤純子さんの和服の着こなしがとてもきれい。