玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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社長からのお年玉

ZOZOTOWN前澤社長のツイートが話題になっている。

私も百万円欲しい。お金持ちはどのようなツイートなら百万円出す気になるのだろう。たぶん切実なものは駄目なんじゃないのか。借金、学費、親の手術代とか、なんだか重すぎるという。嘘かもしんないし。

 

やはり、ろくでもない使い道がいいのではないか。何パターンか考えてみた。

・「ヤギに食わすのでください」

・「『社長からお年玉です』といって駅前でみんなに1万円ずつ配るのでください」

 

など、どうだ。はたしてヤギはお金を食べるのだろうか。べつに知りたくもないけど。みんなに1万円ずつ配るというのは、どんなリアクションをとるのか。不審がりつつも、もらうのかなあ。ずいぶん前にエレキコミックのやついさんが、下校中の小学生を「おい、おまえ。ちょっと来いよ」と呼びつけ、ビビる小学生に「はい、これお年玉」と唐突に千円上げるというのをやっていたと思う。あれもかなり恐怖だけど。たちが悪い。

 

素直に「いつもはZOZOTOWNの服ですが、一生に一度ぐらいエルメスのバッグを持ちたいのでください」などと頼めば、案外くれそうな気がする。もらった人は喜んでくれそうだし、後味もいい。

 

私がもっとも推すのは「社長の乗るロケット、爆発しないかな」である。月旅行に行く前澤社長に対して、あまりに失礼に見える。だが、もうみんながありとあらゆるやり方で媚びてくるわけである。きっと今頃うんざりしているはず。人はお金のためになんでも捨てるのだなと嫌気がさしている。あれですよ、容姿端麗、文武両道、クラスの中心人物でみんなの人気者だが、1人だけ自分に媚びてこない女子(しかもパッとしない)がいる。「なんだよ、あいつ‥‥」と気になっているうちにいつの間にか恋に落ちるという少女漫画にありがちな王道パターン。

 

それこそが「社長のロケット、爆発しないかな」作戦である。どうですか、これ。社長、私、ツイッターはやってませんが是非是非百万円を。あ、社長のロケット、磨いておきましたから。あと、近所のユニクロ、爆弾しかけときましたんで。それと「平成」のあとの年号、「前澤」でどうでしょうか?

 

 

 

▼映画の感想「ノクターナル・アニマルズ」を書きました。またしてもジェイク・ギレンホール主演作品です。昔、わかれた男が変な小説を送ってきたという話。幾通りかに受け取れる変わった映画でした。