玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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年末の作業

▼来年は1月1日から打ち合わせが入った。無茶を言われる。打ち合わせ相手が「嫁さんの実家に行きたくないから」という理由で、無理やり打ち合わせをねじ込んできた。上が黒と言えば、たとえショッキングピンクでも黒と言わねばならぬのが下請けの悲しさ。そこは普通に「白」でいいのでは。

 

ま、いろいろあるんでしょうなあ。打ち合わせ相手は、奥さんに「『元旦じゃないと時間がとれない』というわがままな奴がいる」と説明したらしい。そんな奴いるか。わがままなのは、おまえだろうが。私を巻き込むんじゃないよ。お年玉くれよ。

 

 

▼今年の風邪は鼻にくる。くしゃみしつつ、「弱虫ペダル」シーズン4を観ながら年賀状印刷。シーズン3と4はキャラの奇妙さが際立ってどうものめり込めなかった。うーむ。とはいえ「弱虫ペダル」は観終えた。次は何を観ようか。年賀状はミスなく印刷を終えた。やはり年賀状印刷は風邪のときに限る。毎年、風邪を引いていなかったから印刷ミスをし続けたのではないか。野球選手がケガをしつつもヒットを打ったとき「普段より力が入らないのがかえってよかった」というアレである。風邪によって力が抜けてミスなく印刷できた。適当なことを言いつつ平成最後の年末。平成最後のと付け加えれば、なんでもいい風潮。

 

 

▼映画の感想に「2018年に観た面白かった映画」を書きました。映画25本と、シリーズ物25本を挙げました。シリーズ物を観すぎではないか。Amazonプライムのせいですね。つい観てしまう。どうしても下半期に観た作品の順位が高くなる。というのも上半期に観たものは忘れてしまう。おじいちゃん故に。もうちょっとすれば、同じ映画を何度観ても「へー、こんな映画あったんだ。面白いなあ!」と無心で楽しめるゾーンに突入するのではないか。あと少しの辛抱。

 

 

▼年賀状はおそらくあと10年もすればなくなるかもしれないが、お節料理はどうなのだろう。もうかなり危ういところまで来ているように思う。などと思いながらチーズの味噌漬けを仕込む。フヒヒヒヒ。楽しみ。

 

 

剱岳登頂ドキュメンタリーを観る。剱岳には有名な話がある。剱岳には明確な登頂記録がなく、記録に残る初登頂は明治40年の柴崎芳太郎の測量隊によるもの。だが、彼らが苦難の末に山頂に到達してみると、山頂には錆びついた鉄剣と銅製の錫杖が置いてあった。測量隊はこの錫杖を持ち帰り、錫杖は重要文化財の指定を受けた。

 

ドキュメンタリーでは鉄剣のほうには触れていなかったが、修験者が使ったとされる錫杖に焦点が当てられていた。この錫杖は奈良から平安時代のものと推測され、そうなると今から1000年以上前のものになる。当時、剱岳は信仰の対象とされ、修験者たちが登った。修験者たちが辿ったルートで登頂を試みようという番組だった。

 

行程は3日ほどだが、まさに道なき道を行く過酷さで当時は便利な道具もなかった。寒さに震えても、今のように固形燃料やライターで簡単に暖がとれるわけではない。寝袋もテントもない。食料もカロリーメイトのような携帯食があるわけではない。靴もなければ命綱もない。草鞋では、途中の岩場で足が血だらけになったかもしれない。命がけで山頂を制したとき、どういった感情が湧きあがったのか知りたい。錫杖を置いていったのは征服感なのか、同じ苦労をして山頂にたどりついた者だけには知ってほしいというささやかな願いからなのか。

 

測量隊の人々が錫杖を発見したとき、どう感じたのだろう。先を越されたことに対する失望と驚きが入り混じった感情なのか、それとも過酷な山道を遥か昔に登った同志に対する敬意なのか。

 

 

▼ゲームの感想、海洋サバイバル「Subnautica その5」を書きました。異星人の遺跡であれやこれやしています。飽きないなあ。リペアツールを使っても潜水艦が修理できないバグに苦しんでいる。バグなのかな、仕様なのかな。wikiを見ないルールでやっているので、そこら辺もわからん。わからないこと込みがゲーム。