玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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揉めない

▼山手線の新駅名「高輪ゲートウェイ」に批判が集まり、駅名撤回の署名運動が起きている。たしかに批判が殺到しそうな名前。「高輪」や「芝浜」あたりでいいんでないのとは思うのだけど。しかし、なぜこれが批判を浴びるかといえば「漢字+片仮名」という珍しい名前だからで、慣れてしまえばなんてことないように思う。最初は「モーニング娘。」もなんだこれは、だった。そういうことか? 本当か?

 

つまりですね「ディストピア新宿」とか「ハロウィン渋谷」とか「パンダ上野」とか「ピンクサロン五反田」とか、偏見にあふれた好きな駅名を付けたらいいんでないの。そうすれば「高輪ゲートウェイ」も目立たなくなる。木の葉は森の中に隠せ。何言ってんだかよくわかりませんが。というか、仮に「高輪ゲートウェイ」に決まったって、みんな「高輪」としか呼ばないでしょうよ。なんだかなあというところで揉めている。

 

 

 

▼揉めているといえばM-1の審査がどうとかで揉めていた。大変だなあと眺める。上沼恵美子さんが漂泊されたみたいな白さで気になった。で、最初の頃のM-1てただの漫才大会という雰囲気だったけど、いつの間にか漫才師が人生を賭けたイベントみたいなものに格上げされてしまった。時間が経つと良くも悪くも洗練される。コメントもあんまりふざけられなくて、審査員も大変そうですよねえ。「よくわかんないので適当入れました」などと言った日には記者会見ひらいて謝罪になりそう。お笑いなのに。こういう重苦しさっていうのはM-1が本来目指していた形なのかなとも思う。格が上がるってのは、いいことだけじゃない。

 

THE MANZAI、FREEZE、ドキュメンタルシーズン6などお笑いをまとめて観る。M-1の千鳥の権蔵院というネタが面白かった。他はよくわからない。どんどんわからないものが増えてくる。歳というのもありますよね。もうお笑いを観る対象から外れているのでは、とも思う。たいしてお笑い番組も観ていないわけで、そうすると筋肉と同様に感性が衰えるのだろうか。お笑い筋肉がまったくないのかな。せっかく観たのに笑えないなんて損しかない。みょうに通ぶっててもなんのいいこともない。箸が転げても大笑いが正解。絶対に楽しいもの。きちんと笑いたいなあ。

 

やっぱりねえ、楽しくなる白い粉に頼るしかない(完全にアウトな文章)。

 

 

▼映画の感想「ヒトラーの忘れもの」を書きました。ドイツの占領から解放されたデンマークでは、ドイツ軍が残した地雷をドイツ軍捕虜が撤去することになったというお話。しかし、第二次大戦でドイツが絡むと題名にすぐ「ヒトラーの」って付けるね。ヒトラーに頼り過ぎ。映画はとても良かったです。今年観た中ではベスト3に入る作品。お薦めです。