玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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由井正雪の乱

勤労感謝の日に山盛りに仕事を持ってくる人はなんなのだ。勤労感謝の祝日を否定しているのか。死刑で良いのでは。

 

 

 

森博嗣さんのブログを見たらレゴを楽しんでいる。レゴをやる人に思えなかったので不思議。設計図どおりにパーツを組み立てたら完成品ができるのは当たり前で、結果が見えている作業はしない人だと勝手に思っていた。書くという作業は、自分でも先がどうなるかわからないとか、書いているうちに新しい何かを発見するということがありそうだけど。レゴはゴールに向かって一直線に進んでいるだけに思えた。プラモデルも組みあがったら興味を失って人に上げてしまう人がいるように、完成に向かう途中に何かがあるのかもしれない。

 

以前、私がいた会社では発送作業が人気だった。どこかに品物を送るとき、品物のサイズに合わせて段ボールを切り詰めてジャストサイズの段ボールを作ることが流行していた。本業と違って目に見えて成果が上がる(段ボールができるだけだけど)楽しさというのがある。本業をがんばれよ、という話ですけど。何も生まない没頭というのも一種の快感なのかな。テトリス的な?

 

 

 

BSプレミアム「英雄たちの選択」で江戸城の回を観る。奈良大学千田嘉博先生が出ている。千田先生は城郭考古学者なのだけど、お城の取材に行ってしまうと興奮してただのお城大好きおじさんに変身してしまう。江戸城が外部からの攻撃に対していかに強固な構造だったかを説明するのにも「ここにいると、ほら、あそこからも撃たれちゃいますし、あっちからも撃たれちゃう! こちらからは何もできず一方的にやられますね!」と興奮。死にたがって興奮している人を見ると和む。

 

江戸時代は長さのわりにほとんど反乱のようなものは起きていない。一揆はあったが、反乱としては島原の乱由井正雪の乱(慶安の変)、大塩平八郎の乱の3つだと思う。もちろん幕末は大荒れでいくつも乱のようなものは起きるし、また明治維新後も不平士族の乱は起きるわけですが。乱が少なかったことの要因の一つとして江戸城の堅牢さも挙げられていた。そこで由井正雪の乱の影響について取りあげられていたが、それが面白かった。

 

乱が少なかった要因の一つは、三代将軍家光までの間に行われた参勤交代が大きい。これによって諸大名は力を削がれることになる。さらに幕府は大名の国力を削ぐため、難癖をつけて200以上の大名家を処分(転封=領地移転、減封=領地縮小、改易=お家断絶)していた。大名家の処分や参勤交代による経済力の削弱が起きると、大名家は抱えている武士を解雇せざるを得なくなる。それによって牢人(江戸時代中期以降は浪人と記述)が発生する。

 

もう平和な時代で合戦があるわけでもない。そうすると大名は武士(軍人)をなるべく抱えたくないんですね。使い道がないから。士官もなかなか難しい。四代将軍家綱の時代には牢人が増加し、食い詰めた牢人が盗賊や追い剥ぎをはたらくなど社会問題となっていた。軍学者だった由井正雪は幕府の政策に反対し、こういった牢人を束ねて反乱を画策するが露見して失敗する。反乱は失敗したがこれを契機に牢人問題が見直される。末期養子の禁が緩和されるなど、お家断絶になりにくいよう政策も見直される。幕府は武力を背景にした武断政治から文治政治へと舵を切ることになる。

 

で、ここで発生した牢人たちですが教育がある人たちだから寺子屋の先生などにもなったらしい。寺子屋の増加というのが庶民の識字率の向上に大きく影響した。日本が第二次大戦以降、すみやかに復興できたというのも識字率の高さにあるという内容を読んだ。フィリピンなどは識字率が低く農地改革に失敗し、農民は搾取される存在から変われなかったらしい。200年以上前の政策の影響が近世、現代まで影響していると考えると、政治の力もそうですが、歴史は断絶しているわけではなく地続きなのだなと改めて考えさせられる。

 

 

 

【漫画】警察官をクビになった話

なんともひどい話。

 

 

 

▼映画の感想「狼の死刑宣告」を書きました。由緒正しき復讐物。ケヴィン・ベーコンが家族を殺され復讐の鬼に。似たような作品はこれまで山ほど撮られてきただろうに、よくこのテーマで面白いのを作れたなあ。監督はジェームズ・ワンです。「ソウ」の人です。残酷描写に定評があると思っていたらそれだけじゃなかったのですね。

 

 

 

▼ゲームの感想「ヴィーナス&ブレイブス その2」を書きました。今のところ1068年あたりだが、急速に飽きてきたような‥‥。人は飽きる。Steamのオータムセールでモンハンワールドが安く売ってたのでモンハンでもやろうかしら‥‥。Destiny2もクリアしてしまったことだし。