玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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アイス

▼「なめらか氷の果実アイスバー」ばかり食べている。マンゴーとキーウィ、どちらも美味い。氷の粒が入っているのか、柔らかいんですよね。あずきバーのような固さもない。お歳を召した方にも安心。

以前はスーパーカップみたいな量で勝負の商品を食べていたが、このアイスバーはちょっとしか量がない。でも、セレブなのでちょっとでいいんです。拙者、セレブなので。この夏は198円(6個入り)のアイスバーをしこたま食べている。

 

 

 

▼セレブで思い出したが、たくさんお金を持ったお客さんと打ち合わせをしている。

 

以前、会社関係でお世話になった弁護士は「お金を持っている人と持ってない人なら、絶対にお金のある客を相手にしたほうがいい」と言っていた。そりゃそうなんだろうなあ。お金がないと支払いも心配だし、値切られそうだし、変に細かい気もする。お金に余裕があれば心に余裕も生まれて鷹揚になるのではないか。などと、お金のない私が。

 

ちょっと都心の方まで出て、打ち合わせの現場に向かったのだけど、混んでいて違う店に行くことに。打ち合わせ相手の方は特に躊躇う様子もなく立派なホテルに入っていく。おっかなびっくり後についていく。ペニンシュラ東京という五つ星ホテルのようだった。ロビーのカフェは満席だったので他へ行ったのだけど、あとでサイトを調べてみると、そこのアフタヌーンティーのセットは5200円(税、サービス料別)もした。こえー。満席で良かった。

 

打ち合わせ自体は普通に終了。雑談。どうも金持ちというのが何を食べているのかよくわからない。「普通ですよ。牛丼とか食べるし」というから安心したら、その牛丼にはトリュフが載っているという。なんだよ、それ。紅しょうが山盛りならわかるがトリュフて。もしその牛丼を本気で普通と言い張るなら、吉野家のカウンターで「え、ここの牛丼、トリュフ載ってないの~?」と言ってみなさいよ。客に刺される。

 

 

 

初音ミクと結婚式を挙げる男性の記事を読む。中にいるのは心がないプログラムというのは十分承知なのだろうけれど、それでも結婚したいのだなあ。ここらへんがねえ、よくわかんないんですよね。心がなくてもいいのだろうか。だけど、他人の心などそもそも確認できないわけで、だとすると外形的なものが同じであればいいじゃないかということかな。本人が満足すれば結婚も養子縁組も自由だとは思うけど。

 

Gateboxという、好きなキャラクターと暮らせるホームロボットが発売(15万円)が発売された。キャラはプロジェクション技術によって装置内に投影される。話しかければ簡単な会話が可能だが、まだAIは搭載されてない。応答パターンの型を複数用意しているだけだから、これだとすぐに限界になってしまうだろう。今後、AIが搭載されれば面白くなりそう。

 

 

こういった技術が進歩すれば、やがては中に好きなアイドルや俳優が入ったりするのかもしれない。ここに自分の家族を入れることもできるようになるかもしれない。家族の情報を入力し、声のサンプルや動画を取り込み、その人間だったらどう質問に答えるかということを学習させたら、本人そっくりのプログラムができるかもしれない。

 

この機械内にいるプログラムというのは本当にただのプログラムと言えるのか。もし、家族がなくなったとしら、装置内の本人にずっと話しかけてしまうかもしれない。愛犬ロボのAIBOにはまるお年寄りがけっこういるとは聞くけれど、伴侶ロボのような、淋しさをまぎらわす介護ロボもできるかもしれない。故人の遺影や写真に話しかけるように装置に話しかける。それがきちんと応答してくれれば、もう本人と同じようなものか。

 

プログラムは本人と違って不愉快な行動をいっさいとらない。機嫌が悪いからといって八つ当たりもしないし、病気にもならない。もし不愉快な何かがあっても、その部分は削除してしまえばいい。完全に自分にとって都合のいい「本人」ができあがるのだ。そういう時代がくるのかな。