玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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駄目な人

▼さようなら、お盆休み。今年もあっという間に去っていった。

 

「どうせ僕なんか」が口癖の卑屈くんが、盆休み明けにやたら話しかけてくる。なつかれた。なんか理由があるのか訊いてみたら「僕、盆休み中に海外とか、充実した過ごし方をした奴らとは話したくないんですよ。その点、しゅんさん(私のこと)は鉄板じゃないですかー」とのこと。

 

うっせえ。充実など幻想。人生など幻想。

 

 

▼最近、薬関係の本を読んでいる。成分名が難しく、言葉が頭に入ってこない。プロメタジンメチレンジサリチル酸塩とか、名前が長すぎる。即忘れるわ。で、体内の免疫機能、細胞、ウィルスなどを擬人化したアニメ「はたらく細胞」というアニメが放送されていますが、これがとてもよくできていてわかりやすいんですよね。ヒスタミンなどのイメージがつかみやすい。

 

 

身体は、自分の意思とは無関係に仕事をしていて、食べ物を消化したり、心臓を動かしたり、癌細胞を殺したりしてくれている。癌細胞は健康な人でも、日々、数千個発生し続けている。本当にねえ、よくできているよねえ。体さんの苦労などまったく知らず、今日も生きていくのだなあ。

 

 

▼私がお手伝いしている部署はみなヘラヘラしているのに、隣の部署は夏風邪で全滅。夏風邪こわし。

 

隣の部署のリーダーは責任感の強い人だった(べつに死んでない)。とても真面目な方で、まったく有給休暇もとらない。だから体調を崩しても無理して出社しているようだった。そのせいか周りも休みにくくて、リーダーの風邪がうつって全滅したように思える。

 

こちらの部署は、私はたまにしか顔出さないし、休みたい放題の状況。もっとも顔は出さなくとも仕事はきっちりやっているのだけど。どちらがいいのかなあと思う。毎日顔を出していればコミュニケーションも取れるし、意思の疎通もうまくいくように思う。数字では測れない見えない力があるのではないか。とはいえ、体調悪かったらすぐに休めばいいと思うけども。

 

駄目な人の長所というのは、自分が駄目だから、他人に無理を要求しないところにあるのではないか。みな、それはもう好き勝手に休んでいるのだった。

 

最近、サポートのほうも少し見るようになったのだけど、以前よりクレーム件数が増えているように感じる。システムの問題が増加しているわけではなく、問題の量や質は変わらないものの明らかにクレーム件数は増えている。レポートをさかのぼって調べると、5年前と比べて約2倍以上に増えた。

 

今はどんな職業でもきっちりした人が増えたように思う。コンビニの店員だって、相当複雑な業務をしっかりこなしている。何かあればすぐSNSで炎上もする。自分がサービス提供側できっちりしたサービスを提供していると、仕事を離れて客になったとき、受けるサービスの粗がかなりはっきり見えてしまうのかな。それが許せなくて、クレーム数の上昇に繋がっているのだろうか。

 

みな、もうちょっと駄目人間になればクレーム件数も減るのではないか。まずは全員、下半身を露出して外出したりすればよいのではないか。暑いし。

 

そういうことではなくて、何かもっと他のところに原因があるのだろうか。

 

 

▼映画の感想「僕のワンダフル・ライフ」を書きました。犬の映画です。動物の映画を観るとすぐ泣く。人はいくら死んでもいいが、犬や猫が死ぬと悲しい。わかりますか、この気持ち。