玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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持て余す自意識

▼あつー。最近、2年後の東京オリンピックの宣伝をよく見かけるけど、本当にこの暑さの中やるのだろうか。狂気。バカと狂気。打ち水するとか、ミストシャワーをつけるとか、いろいろ対策すると言っているがそんなことより10月開催にすればいいのだけど。そうできない事情もあるんだろうなあ。ラジオ聴いてたら、アメリカが高額で放映権を買ってるからスケジュールをずらせないとか。

 

でも、熱中症で搬送される観客が多数出るのは目に見えてる。前回(1964年)の東京オリンピックは10月開催だったんだけど。10月だと、休みがとりずらくて世界中から来てくれないとかもあるのかな。世界中から来るお客さんも、オリンピックだけ観にくるわけじゃなくて多少は日本観光して帰るだろうから、日本を楽しむには10月のほうがいいんじゃないのかなあ。8月の東京を歩き回ると死ぬ。罰としか思えない。日本、嫌いになって帰りそ。

 

 

 

▼あまりの暑さに帽子を買った。帽子は何かおしゃれさんな気がして気おくれする。ポークパイハットという型のものを買った。今年は日傘も買った方がいいかもしれない。私などは頭に直接つけるこのスタイルがいいのではないか。

 

今年初の職質も近い。

 

 

 

芥川賞受賞会見を見る。受賞者がジーンズにパーカーという、いかにも普段着といったいでたちで会見に出ていた。「うれしいっちゃ、うれしいです。でも、賞が欲しくて小説を書いている人なんていないだろうし、結果的に受賞できたのはよかったかな」と気だるそうに答えている。なんだろうなあ、あの感じ。「笑っていいとも」とか「ミュージックステーション」に出演して、まったくしゃべらない斜に構えたアーティストを見るような。「嬉しいっす! 今日は持ってる中で一番いい服を着てきました! 生きてて良かった~」って、嬉しさ全開で来るほうがいいように思うのだ。もう、私はそっちの方向を目指していくんだ。そう決めたんだ。なんの宣言という話ですけども。

 

なぜそんなことを思ったかといえば、仕事を頼んでいる女性から、昨日、夢に私が出てきたと言われ、そこで斜に構えた対応をしてしまったのだ。言った人は他意なく言ったのだろうけど、私はといえば「これはその、私に何か好意を持っているとか、いやそんなわけないか。ただ、夢に出てきたから会話の糸口として言ったわけだろうし。だいたい夢に出てきたというぐらいで、好意がどうとか考えることがちょっと気持ち悪い。危ない、危ない、これは罠か。ふーむ、あの女~、とんでもない女狐め!」などと一瞬のうちに考えて「ふーん‥‥」という、なんの広がりもない受け答えをしてしまったという。ほとんど病気。何をすかしておるのか。

 

そこは「あ、そーなの! 嬉しい。なんか悪事働いてなかった?」とでも言っておけばいいじゃんかあ! 中学生ならばこういった自意識は微笑ましくもあるが、さすがに30超えると痛々しさと気持ち悪さしかない。治らんな、この病気。

 

 

 

▼映画の感想「モンスターズ / 新種襲来」を書きました。ギャレス・エドワーズ監督の「モンスターズ / 地球外生命体」の続編。前作との関連は薄いです。うーん、いかにもギャレス・エドワーズっぽい。監督は変わってますけども。モンスターのいる日常、ってな感じの雰囲気。

 

あとAmazonプライムで公開になった「バリー・シール アメリカをはめた男」を観ました。CIAの手先になったり、麻薬王の運び屋になったりと忙しいトム・クルーズ。本当はこんな気楽な話じゃないと思うのだけど、トム・クルーズが主演することでかなり軽くなるんですよね。麻薬に関わるから最後はかなり悲惨になる。トム・クルーズ出ることで、良くも悪くもかなりの色がついてしまう。その軽さが好きかどうかということかもしれない。札束で溢れかえる様子は観ていて痛快。

 

なんだろうなあ、これ。悲惨な終わり方をする「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」みたいな。