玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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目前

▼ワールドカップ、日本×ポーランド戦。日本がフェアプレーポイント(イエロー、レッドカードの枚数によりポイントが減算される仕組み)の差により、辛くも決勝トーナメント進出。後半は日本がバックパスを回す消極的プレーとなったが、アナウンサーが「日本がフェアプレーポイントで(セネガルより)勝っています」と連呼していたが、やっていることがまったくフェアプレーではないので面白かった。

 

これはルール上、仕方のない話だろう。勝敗、得失点差が同じ場合、どうやって優劣をつけるかというレアケースなわけだし。柔道のように、攻めないときに教育的指導のような感じでベンチにイエローカードを出すなど改良点はありそうだけど。ま、これはこれとして決勝のベルギー戦に期待。

 

 

▼NHKBS「英雄たちの選択」は気象学の父、岡田武松。日露戦争でのバルチック艦隊との決戦当日も対馬海峡の天気を予報している。海軍の名参謀秋山真之が打電した「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」は名文として伝えられているが、あの文章は岡田が出した予報「天気晴朗ナルモ波高カルベシ」が基になっていたんですね。波が高いということは船が揺れるわけで、より砲手の腕前が問われることとなる。ロシアのバルチック艦隊を待っている間、日本海軍は訓練をする時間が多くあり、船の揺れが日本側に有利に働くと考えられた。

 

面白かったのは明治時代の新聞で、当時の天気予報が当たらないことをずいぶんと叩いているんですね。今の地震予測がこれにあたるのではないか。地震予測は恐怖感を煽るだけで発表しなければ良いのではとすら思っていたのだけど、それでも研究を続けていけば気象予測と同じように、百年後には確固とした技術が確立されるのかもしれない。今はまだ我慢のときなのだろう。

 

 

▼ラジオ「アッパレやってまーす!」で雨上がり決死隊の宮迫さんの話が面白かった。霊能者の宜保愛子さんが亡くなる一週間前に知人に語ったという話。番組で「霊について『無念の死を遂げた』とかいろんなことを言ったのは(宜保さんの)想像で、でも霊は見えている。多分こんな感じじゃないかな、というのを言っているだけで見えてはいる。信じて。これは本当なの」と、知人に語ったという。

 

話しぶりから、宮迫さんは宜保さんが本当に見えていたと信じているようだった。これは、死を目前にした人間は嘘をつかないという考え方から成り立つものだと思う。でも、私はそれでも人は嘘をつくのではないかと思う。死を前にして、だからこそ誰かに信じてほしいということもあるのではないか。人の心はそういった面もあるように感じる。虚栄心だとか、見栄だとかもあるだろうけど、宜保さんの場合はひょっとしたらサービスなのではないか。

 

昭和は霊というのがエンターテインメントとして機能していたけれど、霊も宇宙人も巨大生物もいつの間にか消え去ってしまった。宜保さんが、最後まで「霊が見える」と言い張ってくれたことは、不思議を置き土産として置いていってくれたような感じがして嬉しかったのだ。霊の世界でやってきた人の最後の恩返しというか。本当のところ、どうなんだろうなあ。見えていたりして。

 

 

▼映画の感想「聲の形」を書きました。いじめがテーマの映画です。お薦めではあれど重苦し。ゲームの感想「クリエイティバース その5」を書きました。まだこのゲームをやり続けるのだろうか。