玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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辞書

▼ワールドカップが始まった。日本×コロンビア戦はコロンビアの選手がペナルティエリアで反則。PKを取られた上に前半開始3分で退場となってしまった。むむむ、ラッキーなのだけど何か釈然としない。PKも無事決まり1対0。選手は日本11人、コロンビア10人。日本の圧倒的有利。そうなるとコロンビアを応援したくなるのが人情。行け行けコロンビア。おまえたちの力はこんなものじゃないはず。

 

同点に追いつくものの、その後また日本に得点される。エースであるハメス・ロドリゲスも途中から加入したが、ケガで精彩を欠いた。日本が自陣で巧みにパスを回した。卑怯なり日本。後半も半ばになると、さすがに10対11という人数差が効いてバテてしまったようにも見えた。ぐぐぐ、私のコロンビアが。敗北。

 

 

 

▼映画「メイズ・ランナー2」を観る。名前の通りメイズ(迷路)ランナーだった前作とは違い、2はまったく迷路ではないのだった。ここら辺がシリーズもののタイトルの難しいところ。「メイズ・ランナー2 でも迷路は出ません」というタイトルならいいのかな。謎の迷路を逃げ回るのがスリリングだった前作であるが、2になったら急にゾンビ物になるという。売れる要素を全部ぶちこんでくる節操のなさが清々しい。うーん、でもねえ、1のほうが好きかなあ。

 

 

 

▼辞書を作るゲームをしている。ルールは循環参照をしないこと。たとえば「右」という言葉なら「左の反対」という説明はなしになる。「左」の説明をしたとき「右の反対」となってしまう。

 

「右」の説明は難しい。「一般的に心臓がある側の反対」という説明を考えたが「反対」という表現が少し遠いかな。辞書を見ると「北を向いたとき、東の方向」と書いてあって感心する。「真ん中」という言葉を辞書で引くと「中心」とあった。「中心」と引くと今度は「真ん中」とあった。おまえー、それ駄目なやつやんけー。辞書でもたまにこういうことがある。

 

「真ん中」の説明を考えたが「コンパスで円を描いたとき、針を刺す部分」というのはどうか。色なども難しい。「白」の説明を考えてみたが、友人A子は「雪の色」と言っていた。なるほど。冴えている。「黒」の説明を訊くと「田舎の夜」と答えた。言いたいことはわかるが、それは偏見なのでは。偏見のある人に辞書を作らせると面白いかも。

 

「黒」は難しい。「夜の色」といっても白夜もあるわけだし。「目を閉じたときに見える色」も、明るいところだと黒ではないような。炭の色とかなのかな。

 

簡単にできそうで意外と難しい。抽象的なものほど難しい。「生きもの」はどうだろう。心臓があるとか、呼吸をしているなどは菌類だと当たらない気もする。「自分の複製を作ることができる」ということが定義なのかな。うーん、私、複製を作れてないからなあ。死人なのかもしれん。