玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

このブログの内容はすべてフィクションです

カップラーメン

▼一緒に仕事を請けているN氏の仕事が終わらない。手伝いたいのだけど、手伝うための説明を私にするぐらいならば自分で作ってしまったほうが早いということで、N氏は忙しく私は一方的に暇という状況になっている。N氏、かわいそうに。私はこんなにも手伝いたいのになあ!

 

で、その間に何をしたかというと中世イギリスの恋愛ドラマ「風の勇士 ポルダーク」である。今、GYAO!で無料配信しています。面白いので是非是非。名前がごちゃごちゃして誰が誰やらよくわからんかもしれんけど、そこは我慢である。しつこく薦める。

 

 

主人公であるポルダークが住んでいる家が映っている。

 

 

この家をゲームの「CREATIVERSE」で作るというね。もっと他に時間の使い方があるであろうよ。ありますよ、そりゃ。あると知っていて、あえてである。今やらねばならいことが家づくり。

 

 

ポルダークでは密輸品を書斎の床下に隠す場面がある。書斎の床下を開くようにしてそれも再現した。誰にも頼まれてないが。ポルダーク邸の床下から本宅まで地下通路を掘ったが、どの座標を掘り進んでいるのかわからず苦戦する。N氏から連絡があって仕事の打ち合わせがしたいと言う。今、忙しいんだけどな。今でなきゃダメなの? これが完成しないと安全に密輸品を運び出すことができない。

 

つまり、暇な一日。梅雨、肌寒し。

 

 

 

▼ずいぶんと久しぶりにカップラーメンを食べる。前に食べたのがいつか思い出せないぐらい。特に健康に気をつけているわけでもないのだけど。はあ~、美味し!

 

カップラーメンで思い出したが、学生時代にクラスの女子とカップラーメンを食べたことがあった。学園祭の準備か何かで遅くなったのだと思う。普通に会話をするぐらいで仲が良くも悪くもない間柄だった。私がカップラーメンの粉末スープを麺の上にかけようとしたら、その子が「ちょっと待って」と言うと、麺を取り出して粉末スープをカップの底に入れてから麺を戻したんですね。「これで大丈夫!」と爽やかに微笑んだ。

 

粉末スープを底に入れたほうが、スープが混ざりやすいというだけの話なんだけど。自分には知らない世界のことを教えてくれたような気がしたのだ。本当になんでもないことなのに、それだけでその子のことが好きになってしまうという。童貞にはそういうところがある。

 

人を好きになるときは、貯金のように好きという感情が降り積もっていってそれがある一定の値を超えたときに「好き」という状態になるのだろうか。それとも、もう彼女のことを好きだったのに、自分ではそのことに気づいていなくて、それがカップラーメンのことで意識に上ってきたというだけなのかな。つまり、無意識ではもう好きだったという。だけどそうなると一目惚れという現象に説明がつかない。これはまた別の種類の好きなのだろうか。

 

本当に何もわからずに生きていて、カップラーメンは今も変わらずに美味しい。「ラーメン」を「ら~めん」とか「らあめん」と記述するラーメン屋については、また別の機会に書きたい。書く必要があるのか、それは。