▼取引先のYさん、一緒に仕事を請けているN氏、私の三人で飲み会。
N氏がYさんに「どんな女の人と付き合ってるんですか?」と訊いた。Yさんはニヤッと笑って「いや本当に普通の人。一般の方ですよ」と言うのだった。会は和やかに終了。
帰り道、N氏の機嫌がすこぶる悪い。
「なあなあ、さっきの聞いた聞いた? 一般の方ってなんだよー」
「まあほらYさん、本も出してるから」
「芸能人気取りかよ。やんごとなき高貴なお方に比べると俺なんてねえ‥‥。あ、そうだ、Amazonでアイツの本のレビュー書こうぜ。『読んだらつまんなくて気絶した』とか」
「読んだ次の日から、原因不明の鼻血がとまらないとか?」
「そうそう」
「荒しとかやめろ」
「そうだ、Amazonは購入しないとレビューできなくなったんだっけ。俺がお金出すから、おまえも誹謗中傷書いてくれ。そういうの得意じゃん」
「得意じゃないわ。なにその暗い情熱」
「書いてくれよう! お金出すからさあ!」
「もっと建設的なことに金を使え」
「もうさー、今度あいつと仕事で会っても無視しようぜー」
「小学生かよ。もう四十だぞ四十。少年の心を持ち続けるのもいいかげんにしろ」
それからもN氏はずーっとYさんの悪口を言い続けるのだった。不毛。
本日も一般の方が書いているブログを読んでいただいてありがとうございます。
▼リンゴ
教室で1ヶ月間行った実験。 右が罵声を浴びせ続けたリンゴ、 左はきれいな言葉をかけ続けた リンゴ。どちらももともと一つの リンゴでした。非科学的だけど、 言葉の力ってすげえなぁ…と 感じた日でした。 pic.twitter.com/9H2lT5xKeQ
— それなbot (@sorenabot__) 2018年6月6日
前にも似たような実験を見たことがあるし、友人の妹が似たようなことをやっていた。これ、罵倒したほうが腐り方が激しいというのは、罵倒した際にとんだ唾液の成分がリンゴの腐敗を早めたのかな。
▼映画の感想「コンフェッション 友の告白」を書きました。学生時代の仲良し三人組。思わぬことから犯罪に手を染めてしまい、取り返しのつかないことにという。うーん、そっかーという、なんだかちょっと淋しい気分になる作品でしたよ。