玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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リアル

▼友人がせっせと独立開業の準備を進める一方、私はドラゴンクエスト ライバルズをせっせと進めるのだった。どこで差がついたのだろうか。しかし、私はプラチナランク2まで到達した。これはもう会社を起業するのと同じぐらい価値がある。間違いないんだ。ドラゴンクエスト ライバルズ攻略wikiに書いてあったもの。

 

 

 

▼飲めない人が多い部署なので、飲み会ではなく食事会に出た。テーブルの左側では子供の進路について、右側ではどんな相手と付き合いたいかについて熱い議論が交わされていた。どちらに属したらよいかわからない宙ぶらりんの私がいる。目の前のシンガポール料理をひたすら食べる。

 

シンガポールというと、ラッシュアワーを緩和するために平日の始発から午前7時45分までの電車を無償化している。さらに朝晩のラッシュ時のタクシー運賃を25%割り増しするということもやっている。東京も朝は殺人的なラッシュアワーがあるけど、日本でも導入すれば少しはラッシュが緩和されるのかなあ。でも、定期買ってると意味ないのか。じゃあ、この話なかったことに。

 

「リアルな話、誰と付き合いたいですか?」と右側のテーブルでは盛り上がっていた。こういうとき、たいていは芸能人の名前が挙がるけど、本当にリアルに考えて芸能人と付き合いたいものなのか。相手と経済力が違いすぎるのも、しんどそうである。私にとっての贅沢が彼女にとっての貧しさと映るかもしれない。卓越した知性を持つ人が相手なら、会話が成り立たなくなってしまうかもしれない。一応、世間話はできるのだけど、本気で話すと通じないというか。やはり頭の程度がかけ離れているというのも問題ではないか。片方の容姿が美しすぎるというのも、何か居心地が悪いように思える。

 

そもそも、人は本当に自分よりすばらしい相手と付き合いたいものなのかな。すばらしい相手だとしても、はたしてその相手に自分は何を差し出せるのかと思う。何もないではないか。相手を選ぶということすらおこがましい気がする。みな、芸能人の名前を言って盛り上がっていた。私の答える番になり、真剣に考えたが思い浮かばず「まず、死人でなければいいような気がする‥‥」と言ってしまった。やや引かれたように思う。こっわー。死人てオイ。頭がどうかしている。

 

しかし、リアルに考えようとすればするほどわからなくなる。そもそもみんなが考えるリアルと、私の考えるリアルに違いがあるのではないか。「リアル」という言葉は「現実的」ということではなく、「正直なところ」「なんとなく」程度の語感に思える。そうか、みんなが言うリアルは、私の考えるリアルではなかったのかと納得した。じゃあ、そんな軽い場で真面目に「死人でなければいいような気がする」と答えてしまったわけだが、これもうキチガイとしか言いようがない。かわいそう。世間話の難しさにめまいを覚える。森で暮らしたい。そして、また目の前のシンガポール料理をひたすら食べるのだ。

 

 

 

▼ゲームの感想「ドラゴンクエスト ライバルズ」を書きました。カードバトルです。今、ちょろっとやっているのです。課金しないと上位カードがなかなか揃わない。で、無課金でもたまに出る上位カードも、自分の欲しい系統じゃないということが多い。そのたまたま出た上位カードに合わせてデッキを構築していくのが無課金の遊び方かもしれない。それはそれで制約があって楽しい。