玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

このブログの内容はすべてフィクションです

連休の終わり

▼ごおるでんういいくよ、しんでしまうとはなにごとだ!

 

ということで終わってしまった。いつまでドラクエを引きずって生きていくのだろう。80歳ぐらいになっても「竜王の城では、玉座の後ろを調べると階段があるのじゃ‥‥」とか言っているのだろうか。言っているのだろうなあ。悲しみ。

 

連休中は仕事が多かった。何千万単位の契約のプレゼンを受けてきた。ここまで大きい金額のプレゼンを受ける機会というのは初めてで、いろんなやり方が見られて興味深かった。中小の業者は、仕事はしっかりしているのかもしれないけど大手に比べてプレゼン能力に圧倒的な差があった。

 

スライドの焦点があわずぼやけてしまって資料が見えないとか、担当者がボソボソ話してイメージが悪いとか、いきなり難しい箇所の説明から入ってしまうとか。内容よりも表面的なことにかなり左右されてしまう。当たり前のことだけど、印象は大事なんだなあ。最初のつかみに失敗すると、もう話が入ってこないんですよね。

 

自分が仕事相手を選ぶときには、やることをやってくれさえすれば連続殺人鬼でもかまわないと思っていたのだけど、組織だとそうもいかない。内部や株主について説明の必要がある。会社の財務諸表はもちろん、評価基準を作成してプレゼンを採点する。「なんとなく気に入ったから~」とノリで選ぶわけにはいかなくなった。ノリとフィーリングで選びたいもの。チャラい大学生になりたいもの。

 

 

 

▼5月病という人が周りにいる。だが、ゴールデンウィーク中に5月病にかかる者はいない。ようはゴールデンウィークがあって、その反動としての5月病ではないか。だとするとゴールデンウィークを消滅させると5月病も減るんではないかしら。そもそも5月病なんてものは存在しないのだろうなあ。わかってはいるけれど、なんとなく言っているだけという。

 

「ずっとダラダラしていたい」という気持ちの表現としての5月病なのだ。だから胸を張って堂々と「ずっとダラダラしていたいし、仕事になんて行きたくない! 起きてから着替えないで、ずーっとだらしないかっこうで過ごしたいの!」と手足をばたつかせて主張すればよいのだろう。それはそれで困った人であるが。

 

 

 

▼犯人を教える

生まれ変わったら、私も密告猫になりたい。チョンチョンチョンて、したい。

 

 

 

▼中華料理によくある空心菜の炒めものが美味しい。家で食べると同じ味にならないけど何か足りない。オイスターソースかな。

 

空心菜の炒めものを食べながら、友人の暴力事件の話を聴く。酔って小競り合いになってしまい、最初に手を出してしまったという。酔っ払い同士のどうしようもない争い。その場で警察が来て署まで連行されて、朝まで4時間ほど取り調べられたという。寝かせてくれないのだな。4時間もよく喋ることあるなあと思うけど。

 

口の中の粘膜を採取され、指紋をとられ、靴の型をとられるという。先月、14年前に起きた殺人事件の犯人が捕まったけれど、あの事件は犯人がトラブルを起こして取り調べを受けたことが事件解決の発端になった。今は、採取したDNAを過去の犯罪データベースと照合しているのだろう。気をつけよう。犯罪者にとって生きにくい時代である。

 

最後は警察が家まで送ってくれるらしい。送るというよりも、申告した住所に本当に住んでいるか確かめるために来るらしい。とても丁寧な口調ながら、部屋の中に入ってきて、そこで生活しているか確かめられて解放される。軽いいざこざということで、今回は職場や家族には知られないで済むらしい。ただ、警察から電話連絡があったとき、連絡がとれないと職場や警察に連絡がいくという。警察からの電話は頭に110がつく。警察マメ知識をいろいろ教えてもらった。

 

何日かして警察から連絡があり、相手が慰謝料を要求しているという。警察から弁護士を雇うことを勧められ、友人はさっそく弁護士に相談してきたそうだ。こういった事件の慰謝料の相場は20万から30万で、弁護士費用は40万ぐらいかかるという。合計70万かー。お高い。いろいろ勉強になります。「犯罪者の話は、ためになるなあ!」と褒めると怒られる。あまりからかうと山に埋められそうなのでやめておく。なにせ相手は犯罪者。酔っぱらって人を小突くのが仕事。私も小突いてくれないか。10万で手を打ちたい。

 

まったくゴールデンではないウィークが終わった。

 

 

 

▼映画の感想「ヴィジット」「黄金バット」を書きました。「ヴィジット」はおじいちゃんとおばあちゃんがヤバい人。「黄金バット」は全体的にヤバい人。語彙が貧困すぎる。