玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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▼友人A子、一眼レフカメラを買う。また、えらい物に手を出しましたな。こだわれば上のない世界。

 

カメラ専門店で買ったところ、店主から嫌な顔をされたらしい。素人が価値もわからず高価なカメラをということかな。なんとなくわかるような気もする。でも、本当は素人こそいい道具を使った方がいいのだろうなあ。バドミントンのラケットの場合、素材は大きく分けてスチール、アルミ、カーボンなどありますが、まったく重さが違う。初心者で違いがよくわからなくても、確実にカーボンのほうが楽なのだ。上手い人ならば悪い道具を使ってもなんとかなるかもしれないが、下手な人ほどいい道具を使った方が道具に助けてもらえる。

でも、一眼レフとかはちょっと勉強がいりそうだけど。あれか、宮崎あおいに憧れたか。カメラ女子か。どうせ空、猫、ご飯の写真を撮りまくるのだろう。そう思っていたら、アルバムを見せてくれた。アルバムには、ひたすら影だけを撮った写真があった。アスファルトに映る影だけが何十枚も写されている。なにこれ怖い。

 

人の影だけでなく、建物の影、看板の影、自動販売機の影など、影に注目した作品の数々。「この四角いのは何?」とA子に訊くと、ニタ~っと笑い「墓石」と答えるのだった。こっわー。カメラ女子ではなく、妖怪カメラ女である。塩とか投げつけてみよう。他にも、電信柱から伸びる電線だとか、変圧器(小さなポリバケツみたいなやつ)などもたくさん撮影している。

 

ブームというのは移ろいやすいものだけど、ブームで始めた人がそのまま定着して優れた作品を撮ることだってあるかもしれない。興味があるなら、誰が始めたっていいはず。誰だって最初は初心者なのだ。そんで墓石の影の写真を何ページも見ることとなった。何かの罰ですか、これは。

 

 

 

▼映画の感想「THE FORGER 天才贋作家 最後のミッション」を書きました。仮に作品が自分にとってつまらなくても、ブログに感想を書いているときに意外と楽しいということはよくあるのだ。得した感じがする。書いているときに気づかされることも多い。あんまりわかってもらえないかもしれないけど。だから書くことをお勧めしたいのだけども、あんまりみんな書かないんだよねえ。私だけ楽しませてもらっていいのだろうかという想い。どうもすみませんねえ、えへへへ、という気持ちで書いているのです。楽しいですよ。