玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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眼がおじいちゃん

▼先日、作った老眼鏡を引き取ってきた。もうそういう年齢である。老眼というのは老いた眼と書く。言葉狩りの時代だから、もうこの言葉も使われなくなるだろうなあ。実はこの老眼鏡を作るときも店員の方が「お手元がだいぶ遠くなってくる年齢ですね」と婉曲に言うから、なんのことかわからず「老眼ですか」と訊いたら「そうです」と言われたのだ。逆にわかりにくいわ。「おまえの眼がジジイだから」と言ってくれたほうがよっぽどいい。

 

メガネスーパーは検眼に力を入れるようになったというのでメガネスーパーで作りました。30分ぐらい丁寧に検眼をしてもらい、相談に乗ってもらう。価格は10万円近くいってしまった。うーむ‥‥、じ、じうまんえん‥‥。私のような年金暮らしにはきつい金額。老人割引はないものか。目はジジイなのに‥‥。

 

だが、しばらく使ってみるとなんとなくではあるけれど、疲れ目が少し楽になったような。中近両用メガネというのにした。レンズの上部では遠くが、下部では手元がよく見える構造。でも、レンズ自体に境目はないのだ。どうやって作るんだろうなあ。不思議。作業工程を見てみたい。

 

で、そんながメガネで、私の応援する中日戦を観るのです。今日は巨人との対決。まだ7回ですが2-20で負けておる。20て。バスケの試合じゃないんだから。負け試合もより鮮明に。くっきりはっきり20点取られて大炎上したのが見えました。老眼鏡で観る負け試合は格別ですなあ! わっはっはっは‥‥。

 

 

 

▼徳川第十一代将軍、徳川家斉についての番組を観る。50人以上の子をなしたことが有名で、好色な殿様なのかなと思っていた。実際そうなのだろうけど。家斉の子供は約半数が成人せずに死んでしまっている。江戸時代は医療技術が未発達だったとはいえ、あまりに死に過ぎに思える。

 

当時、大奥にいる妻妾たちはまったく運動をせず、ほぼ一日中座っている生活だった。着替えも人任せ、トイレの後はお付きの人に拭いてもらう、魚は身を食べやすいようにほぐしてもらって口に運ぶのだけは自分でやるぐらい。極度の運動不足になってしまう。母体が不健康なのも良くない。また彼女たちが肌に塗った白粉(おしろい)には亜鉛が使われており、その亜鉛を吸い込んで授乳したために子供に悪影響があって死亡率が増えたということもあったらしい。

 

政略結婚で大名との紐帯を強めるために養子に出したり、結婚させた子供もいただろうし、世継ぎ候補として家斉の手元に残った子供は少なかったのではないか。そうすると、ただ好色だったというのではなく、不安に駆られて子供をたくさん作ったのかもしれない。少し家斉についての見方も変わった。とはいえ、50人かー。なかなかですよ。見習いたい。

 

 

 

▼映画の感想「オール・オア・ナッシング アリゾナ・カーディナルスの挑戦」「メイド・イン・アビス」を観ました。「オール・オア・ナッシング」はアメフトチームに密着したスポーツドキュメンタリー。ルールはわからずとも面白い。「メイド・イン・アビス」は地底冒険アニメ。キャラはかわいらしいのですが、けっこうどぎつい描写があります。詳細な世界観設定がなされていて、暮らしぶりが伝わってくるようですばらしい。中世ファンタジー世界が好きな方にはお薦めです。奈落文字という文字まで作るほどの凝りよう。

 

指輪物語」も作者のトールキンルーン文字やエルフ文字を作っていましたね。ブログのタイトルもエルフ文字にしてみた。ルーン文字やエルフ文字に変換してくれるサイトというのがある。このブログ自体もエルフ文字にしたらよいのではないか。読む人間がいないんだ。人間の読者獲得はあきらめてエルフの読者獲得をめざすときが来たのでは。いよいよどこに行きたいのかわからなくなってきた。