玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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土俵

▼久々の痛風

 

いつもは右足の親指に出るものの、今回は右足甲と右足首に出る。症状が軽めだったので最初は痛風とは思わなかった。足はパンパンに腫れ上がり炎症が起きていた。医者に行ったらば、黴菌が入ったとかで蜂窩織炎(ほうかしきえん)と診断された。違うように思う。高校時代から尿酸値9以上を記録し、生まれながらの痛風持ちとしてスーパーエリートの道を歩んできたわたくし。これは痛風の痛み。

 

今回は血液検査をして尿酸値が7.8だった。先生によると痛風が出た場合、尿酸値が低下するので痛風ではないということだった。だが、それは健康な人の尿酸値で、健康診断のデータを見ると私の尿酸値は9.5ぐらいが普通なのだ。元が高いから、7.8でも下がったと言える。それは健康診断の数値を見れば書いてある。今の時代、ネットや本などで知識を仕入れた私のような半可通がたくさんいて、医者もやりづらいだろうなあ。

 

そんな半可通にはなるまいと思う。偉そうに「こりゃ、痛風だね」と言えるわけもなく「あのですね~、いや、これね、普通は痛風じゃないと思うんでしょうけど、ほら、通常の尿酸値がちょっと高めなんですよ。カルテの後ろのページに健康診断の記録ありますよね。そこを見てもらえば」などと妙に気をつかった言い方をしたため、かえって気持ち悪いやつが出現してしまった。きっぱり痛風だと言えば良かった。

 

なぜ健康診断をやるかといえば、悪い所を見つけるだけじゃなく、通常はどれぐらいの数値かというのを確認する意味もあるのだから、こういうときは確認してほしいもの。結果、痛風という診断が下った。医者の能力の違いというのはこういうところに出るようにも思える。

 

 

 

▼土俵に大量の塩まく 女性らが倒れた市長救命後 舞鶴朝日新聞DIGITAL

京都府舞鶴市で開かれていた大相撲の春巡業で、土俵上でのあいさつ中に倒れた多々見(たたみ)良三市長(67)を救命中の複数の女性に対し、土俵から降りるよう場内アナウンスがあった問題で、救命行動後に、大量の塩がまかれていたことがわかった。」

 

かつて大阪の太田房江知事が、春場所の土俵で優勝力士を表彰したいと要望して、相撲協会から女性であることを理由に断られた。そのことを思い出した。今回の「土俵から降りるように」というアナウンスは論外だが、太田知事が土俵に上がれなかったことについてはどちらでもよいと考えていた。差別と言えば差別なのだけど、あらゆる差別を糾弾していけば息苦しくなるし、知事が土俵上で表彰できなくても誰の命に関わるわけでもない。実害が発生しないのであれば、それぐらい残しておいてもよいのではと思ったのだ。

 

でも、今回こういうことがあると、やはり是正していったほうがいいのかなとも思う。女人禁制という伝統があったせいでアナウンスをしてしまったわけだし。この伝統を残しておくことで女性蔑視を助長することがあるのだろうか。「救命行動後に、大量の塩がまかれていた」というのもちょっと気になる。ただ、記事には「女性が上がったからまいたのではないと思う」とは書かれている。

 

そもそも神様も清めの塩もまったく信じてないわけだから、塩を大量に撒いてもなんにもならないとは思っているのだけど。女が穢れていて塩を撒くのであれば、すべての男は女から産まれているわけだから、同様に男も穢れているのではないか。あと、塩を撒いたことで何か防げるのであれば、ここのところ連続した相撲の不祥事は起きてないだろう。塩で防げると本気で思っているなら、その頭のほうが心配になる。まあねえ、とりあえず撒いてみたってことなのかなあ。

 

土俵におすぎかピーコが上がった場合、「土俵から降りるように」というアナウンスが入るのかなあ。マツコ・デラックス尾木ママはどうなのか。はるな愛はアウトだと思うけど、IKKOはセーフな気もする。それはIKKOさんに失礼ではないか。じゃあ、アウトということで。

 

 

 

▼映画の感想「アウトロー」「女囚701号 さそり」を書きました。「アウトロー」はニコラス・ウィンディング・レフンが製作に関わっている犯罪ものです。トム・クルーズが出てないやつです。

 

「女囚701号」は梶芽衣子さん主演の作品。とんでもない珍作を見つけてしまった。度肝を抜かれました。