玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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新人

▼新年度。新人さんがやってくる。いろいろ説明。

 

新しい人にありがちなのが、モニターにベタベタ触って指紋をつけてしまうということ。あ、これこれ、この懐かしい感覚、と思う。モニターに触らず、少しだけ指を浮かすということができない。甘口ちゃんが説明中、新人にモニターに触られた。注意をするのかと思っていたら、一緒になって指紋を付けていたから驚いた。おまえもかい、という。気にならない人は気にならない。

 

新人の抱負を聞く。みんな、無難なことしか言わない。そりゃ入社早々、いきなり飛ばす必要もないけれど、そこをあえて飛ばしてほしいもの。そんな中、一人期待の新人が。「ジャッキー・チェンみたいになりたいです!」と挨拶した。場がざわめいた。これは何かやってくれそうな予感。すでにやらかしたとも言える。

 

どういう意味なのだろうか。ジャッキー・チェンといえばスタントマンを使わないことで有名。人任せにせず、全部自分できちんとやるということなのかな。それとも、年齢がいっても現場で演じ続けている息の長さのことを言ったのだろうか。だが、彼の顔をしげしげと見つめて気づいたが、単に顔が似ている。そっくりさんということか。

 

 

 

▼ちょっと前にデジカメを買い替えた。印刷する紙も光沢紙を使うようになった。光沢紙を使うと、以前よりもだいぶ腕が上がった気持ちにはなる。でも下手ですけど。今まで、私の写真が下手なのはカメラのせいか、紙のせいか、プリンターのせいかと思ってきた。だが、いろいろ買い替えても、結局のところパッとしないのだった。もはや、なんのせいにしてよいかわからない。腕か。腕なのだな。他に残っていない。物を買い替えてはいけない。逃げ道がなくなる。

 

私が人の写真を撮ると、免許証の写真よりひどくなってしまう。実物より1ランク上の犯罪者に写ってしまう。「頼むから撮らないで」と言って逃げていく人たちがいる。本当に私の腕が悪いのだろうか。違う。人々の真の姿を写し出しているのだ。だいたい、妖怪に撮れる。

 

 

 

▼野球の季節。MLBではイチロー選手がスタメンで出ていることに驚く。大谷もスプリットのキレがよくて期待ができそう。そして、私が応援する中日ドラゴンズは開幕4連敗という悲しみの幕開け。今年は4戦連続で5失点するなど、投手陣に不安がある。野球は守りのスポーツだから、こんな調子では今年もしんどい。ぐ、ぐやじい。

 

 

 

▼映画の感想「ゾンビーワールドへようこそ」「フローズン・タイム」の感想を書きました。ゾンビではなく、ゾンビーという謎のこだわり。爽やかな青春ゾンビ映画でした。「フローズン・タイム」は、画家志望で美大に通う学生を描いたコメディ。どちらも気軽に観られて楽しめます。