玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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ミステリー

▼今晩の月は、兎が餅をついているようだった。あ、この角度かと思う。しかし、なぜ、餅を食べない兎が餅をついているのだろうか。謎。検索したらば答えは書いてあるのだろうけど、しばらく考えてみる。

 

 

 

コメダ珈琲で打ち合わせ。初めて入った。名物というシロノワールを注文。デニッシュパンの上にソフトクリームが乗っている。思ったより大きい。ソフトクリーム美味し。だが、下のパンが食べきれない。

一人で食べきれる量ではなかった。「良かったらどうですか」とシェアする。みな、ソフトクリームばかり食べてしまい、ノワール部分に行かない。なぜそういう食べ方をしますか。大量のパンを一人で食べた。ソフトクリームを返してほしい。

 

 

 

森博嗣の「ジグβは神ですか」を読了。ずいぶんと久しぶりにミステリーを読んだ。これは、森博嗣ファンでないとまったく面白くないのではないかしら。

 

もうミステリーを読まなくなって久しい。なんだか面倒くさくなってしまったというのがある。トリックとか、数え唄とか、土地の伝説になぞらえて殺すとかが、ずいぶんご苦労なことだと思うようになってしまった。腹が立ったら、真正面から殺してすぐに刑務所に行ったほうがよほどすっきりする。身も蓋もないことではあるけど。

 

ミステリー作家というのは、殺すことに飽きたりしないのだろうか。それが大きな謎だった。頭のいい人というのは理解力があるだけに飽きやすい。飽きたら次へ行くのが普通である。森博嗣ほど頭のいい人がなぜ飽きないのかなあと思っていたら、これは作る側だからかもしれない。読むのは飽きても、作るのはクイズを考えるようでまったく別の作業なのではないか。それにしたって飽きそうなものだけど。そんなことを考えながら読んだ。

 

犀川先生は名前しか出ず、西之園萌絵もほとんど出ない。ううう。悲し。森ミステリも世代交代なのである。加部谷、海月コンビも良いのではあるが。そんで国枝教授は出ないのだろうか。ファンである。

 

あ、そうか。こういう欲求から人は同人誌を作るわけか。なるほどー。

 

 

 

▼もし、私がミステリーを書くとしたら、殺人犯側から書いてみたい。殺人を犯しつつも、好きな映画を観たり、ちょっと美味しい物を食べたり、ヤマザキ春のパン祭りのシールを集めて皿をもらったりするのだろうか。日常はどこまで行っても日常なのか。それとも、それどころではない精神状態になるのだろうか。

 

しかし、殺人犯とてトイレには行く。行くんだよなあ、トイレに。トイレで紙を補充する。それはもう完全に日常ではないか。緊張感の欠片もないがそれが本当のようにも思う。

 

 

 

▼映画の感想「ザ・ノース 北極の宿命」「風の勇士 ポルダーク シーズン2」を書きました。「ザ・ノース」は北極圏での女二人暮らしに男がはいってきた話。「風の勇士 ポルダーク シーズン2」は相変わらず面白かった。はよシーズン3が観たい。はー、ほんとポルダークは面白いなあ。