玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

このブログの内容はすべてフィクションです

LED、NEM

▼家の電気をLEDに替えた。世界が明るくなった。丸くて平べったい、天井に張り付ける感じのやつですね。

 

LEDシーリングライトである。今頃? などと言われそうだけど、世間はみなLEDシーリングライトなのだろうか。いやあ、驚きましたね。LED蛍光灯というのは、輪っかのようなやつだと思い込んでいた。商品を見ても、どこにも輪っかがない。そもそも商品が分解できないから、どこから電球を入れていいのかもわからないし、電球が入っているかもわからない。これは側(電球の傘)だけ買ったのかと思って、ひっくり返したり、中を透かして見たり、スマホをもらったサルのように困惑していた。「これ、LEDがないんじゃないのかな?」と、店まで中身を買いに行きかけた。中に入っている小型のUFOみたいなのがLEDであり、本体そのものなのだ。

 

もうさあ、マニュアルが不親切だよ。商品を理解してないとマニュアルは書けないが、読むのは私のようなサルである。おサルさんにもわかるように書いてほしい。でっかくマジックで「ここがLED!」とか書いておいてほしい。しかし、サルなので読める自信がない。本体に貼り付いているスポンジ(天井との隙間を埋めるもの)を無理にはがそうとしたり、シェードのはがれない部分を強引に引っぺがそうとしたり、壊しかけた。サルは力で解決しようとする。そう教育を受けてきた。次からはLEDシーリングライト(サル用)を買いたい。

 

そんでですね、10段階の明るさ調整とか、お休みタイマー、点灯タイマー、メモリ点灯など、いろんな機能もついて便利。うふふふ。一気に文明化したぞ。あれ~、お宅、まだLEDじゃないんですかー?

 

やめろ、石を投げるな、サルども。バナナ食べる?

 

 

 

▼お世話になっている会社へ。仮想通貨取引所コインチェックが攻撃を受け、580億相当の仮想通貨NEM(単位はXEM)が流出した事件の話をみんなしている。私も含めてだけど、仕組みがまったくわかってない人の話を聞くとなんだかフワッフワしとるよね。「580億とかすごいわー。うちなんか嫁さんの許可なしに580円も動かせないわー」とか、その程度の感想しか聞けないという。ここは本当にIT企業なのか疑わしい。本当は八百屋なのではないかと疑っている。

 

置いていかれるのだろう。こういう複雑な話を理解できる2割ぐらいの人が富裕層になり、それ以外の人は置いてけぼりで格差が広がっていくのだ。ぐ、ぐやじいよおおお。

 

そこでですね、今回の仮想通貨盗難事件をわかりやすく書いてあるところはないかと探してみました。ビットコインバーゲンというサイトで、事件発生からの様子がわかりやすくまとめられてました。ちょっと長いですが、SF小説のような展開。NEMの盗難から、謎のホワイトハッカーみずなしさんの登場。彼女? によって、盗まれたNEMにモザイクが送信される。以後、NEMのウォレット(仮想通貨の口座番号的なもの)にマーキングがされ、犯人が別のアドレスに送り付けた盗難NEMに対してもモザイクが自動的に付くようになっている。このモザイクを解除することは、みずなしさんしかできない。モザイクには、このアカウントのNEMは盗難ですよ、みたいなことが書かれており、笑ってしまった。

 

NEMの取引についてはブロックチェーンによって公開(個人名は伏せられるが、銀行の通帳が開示されているような感じ)されており、誰でもその流れを追えるのが面白い。今後、犯人がどういったことをやってくるのか楽しみなのだ。お金盗られた人はそれどころじゃないけど。実際のところ、盗られたNEMは今のところ衆人環視の中、宙吊りにされているような状況で使いようもない。NEMの発行元であるNEM財団も流出したNEMに対して、自動追跡プログラムを付けて追跡を開始すると発表した。NEMは取引所でしか換金できないので、タグが付けられた不正なNEMは現金化もできない。このまま塩漬けされていくのかもしれない。

 

NEM財団はハードフォークを実施することはないことを明言している。銀行強盗に遭ったからといって、その貨幣の仕様を変更していたら貨幣の信用性がなくなってしまう。そもそも、NEM側の技術に問題はなく、NEMの盗難はコインチェック側のセキュリティの甘さに原因がある。NEM財団がきちんとした対応をしたことにより、NEMの価値は上昇するのではないか。今まで仮想通貨に対して「なんか怪しいことをやって儲けている人がいる‥‥」と小学生並みの感想しか持っていなかったが、今回の事件のNEM財団の透明性のある対応を見ていると、面白いものなんじゃないかと思ってしまった。そもそも投機どうこうではなく、ブロックチェーンそのものがすごい話である。今更それ言うの? という話ですけども。そりゃ、今更である。LEDですら、今日導入されたのだ。昨日まではロウソクで暮らしていたのだから。

 

NEM財団は、盗まれたNEMを無効にすることもできないということも言ってるんですよねえ。財団がどういう組織かわからないが、少数によって重要な決定がなされる仕組みというのが少し怖くもある。これ、もしハードフォークすると宣言していたら、一気にNEMは信用を失ったように思うがどうなのだろう。また、善意とはいえ、第三者が他者のNEMについてマーキングできるというのもよくわからない話。ここらへん、まったく勉強不足なのでなんとも言えんけど。誰かがそのうちわかりやすくまとめてくれるでしょう。

 

 

 

▼映画の感想「男はつらいよ 純情篇」「ICHI」を書きました。「男はつらいよ 純情篇」は若尾文子さん目当てで観ました。うーん、ちょっとねえ、魔性が発揮されなかった。「ICHI」は綾瀬はるかさんが座頭市として活躍する娯楽時代劇。

 

 

 

▼ゲームの感想「ショップヒーローズ」。物を作って売りつけてののんびりゲーム。やめどきがわからなくて、ずっとやってしまう‥‥。