玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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雪の日の猫

▼N氏宅にて打ち合わせ。雪の日に外出するなんて。

 

スカイプでええやないのと思いましたが、どうしても会って話しておかなければということで。結局、いくらネットワークが発達しても最後は物理的な距離が重要という局面が多々ある。

 

N氏宅には太っちょの三毛猫、ホームズがいる。いつもムスッとした顔をしているし、その鈍重な見た目はホームズという名前には程遠い。喪黒福造あたりでどうか。「どーん!」とか言いそう。

 

 

「今日はホームズがやたらに鳴くんだよ。やっぱり寒いからかなあ」とN氏が言う。にゃあにゃあと鳴くホームズをN氏は「お~、よしよし。わかったわかった」と抱き上げた。ホームズはN氏の膝の上に乗せられたが、N氏の顎の下に手をピンと突っ張って嫌がり、するりとN氏の脇の下から抜け出してしまった。どうも違ったらしい。ここが猫の難しいところ。

 

恥をかかされた飼い主を見るようで、ちょっと気まずい。「嫌われてるな!」と、はっきり言ってやりました。

 

 

 

▼雪、積もりましたね。

 

 

近くの高台から(クリックすると大きくなります)。

 

集合住宅の理事会の仕事などいくつか。打ち合わせ、議案作成など。理事会の打ち合わせに出たとき、私がダントツに若いのであまり表立って交渉することもない。打ち合わせでも他の理事が話すのをおとなしく聞いていることが多い。そうすると、打ち合わせの相手は自然に他の理事のほうばかり向いて話すようになる。この感覚なんだろうと思ったら、新入社員のときの感覚に似ているのだ。

 

先輩社員と一緒に打ち合わせに出て、まだその場で何が話されているのかよくわからず黙っているしかないという。当然、相手はこちらのことなど見ない。ちょっと軽んじられているような感じ。思えば、私も仕事で同じ態度をとってしまっているのかもしれない。打ち合わせ相手が何人か来た時、どうしても決定権のある人にだけ話しているように思う。感じのいい人というのは、ちゃんと相手全員に気を配って、目を見て話しているんじゃないのかな。感じのいい人は、意識しようとしまいと、自然とそういうことができているように思う。その場にいる人みんなに語りかけるような。

 

思わぬところで気づかされる。勉強になった。そして、私は今日も打ち合わせの場で見当違いなことを言うのです。

 

 

 

▼映画の感想「DEVILMAN crybaby」を書きました。Netflix配信のアニメです。いやあ、えらい攻めてますねえ。エログロバイオレンスが入り口だけど、最後は愛を説くような作品。面白かったです。伊集院光さんが、これだけのためにNetflix入ってもいいと言っていたのもうなづけます。