玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

このブログの内容はすべてフィクションです

切れるお年寄り

▼仕事で、ある会合に出席。切れるお年寄りを目撃。子供の頃、切れる若者というのが話題になったけど、最近は切れるお年寄りについて耳にするようになった。昔も切れるお年寄りはいたが、現代はネットなどでそういった情報を目にするから増えているように感じるだけで、本当は比率はそんなに変わってないのだろうか。

 

昔と今の違いと言えば、核家族化が進むことによって一人暮らしのお年寄りが増えていることかもしれない。孤独が募ると自分の中にたまる毒を浄化できなくなるように思う。人と接することによって排出されていた毒が、自分の中でどんどん濃くなっていくような。というと、孤独で一人暮らしのお年寄りだけが切れると決めつけているようだけど。

 

今回は、家族と同居しているお年寄りが切れていたのを見た。じゃあ、この話なんだよという。なんでしょうね、本当に。まあね、でも核家族化と切れるお年寄り、これは関係あるんじゃなかろうか。やがて私が切れるお年寄りとなって証明してみせよう。なんだか寂しい終わり方。

 

 

 

▼ねこを集めている。

集めた先に何があるのか。わからぬままに猫を集める。

 

 

 

▼M1グランプリを途中から観る。全体的にテンポが速いなあって。おじいちゃんの感想。少しでも多くボケを入れて笑いの数を増やしたいというコンテストゆえの構成なのだろうけど。当たり前のことだけど一組しか優勝できないわけで、その残酷さを思うとちょっと笑いも鈍るのだ。

 

M1を観ていて思ったのだけど、将来、AIが漫才をやるようになったら人はAI芸人を見て笑うのだろうか。人はどこかで機械をバカにしているというか、下に見ている感じはある。でも、将棋や囲碁がAIに勝てなくなってきているように、いつかは笑いでも人はAIに勝てなくなるかもしれない。大喜利のようなものでも、お笑い芸人が考えた答えよりAIの解答が面白いことだって有り得るのだ。そんなとき、人は素直に笑えるのだろうか。

 

人気AI芸人だとか、AIの人気動画配信者みたいなものも出てくるかもしれない。そのとき、人間は生産することをあきらめて、ただただ消費するだけの存在になっているのだろうか。人気AI芸人のネタ、観てみたいなあ。やっぱり人類滅亡ネタが鉄板なのではないか。

 

 

 

▼映画の感想「クリード/チャンプを継ぐ男」を書きました。いやあ、しっかり継ぎましたねえ。ここまで来るのに長かった。