玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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猫を集める日々

▼今頃、「猫あつめ」を始めたものの、もう誰もやっていない気もする。楽し。

今ではこういった形式のゲームも珍しくなくなった。魔王を倒すでもなく、冒険をするわけでもなく、ただのんびりと猫を集めるというのがゲームとして成立している。無目的ゲームとでも言うのか。目的だとか意味が薄まれば薄まるほど、そのジャンルとして成熟している証に思える。どんなものでも許されるというか。

 

やってもやらなくてもいい、何をやったっていいというのがゲームとしてもっとも進んだ形態なのかな。とすると、人生というのはよくできたゲーム。また言い出しましたよ、人生とか面倒くさいことを。隙あらばそういうこと言うんだから。

 

 

 

▼お世話になっている会社へ。新しい女子社員が入っていた。23歳のかわいい子で、男子社員はちょっと浮足立っている感じがして面白い。一緒にお昼を食べる。「甘口のカレーしか食べられないので、今、中辛に挑戦しているところなんです」などと言われて戸惑う。他にも「おじいちゃん子なので加齢臭とか大好きなんです」などと言う。本物なのか、極度のぶりっ子なのか。こんな人いるのだろうか。どうしても演技っぽく見えてしまう。以後、甘口ちゃんと呼びたい。

 

男子社員には人気の甘口ちゃんだが、女子社員から見るとどうなのか。甘口ちゃんはリアクションが大きい。「そうなんですかぁ! すごいですね!」といちいち大げさに驚いてくれる。それが男子社員の受けの良さになっているのかもしれない。そんな甘口ちゃんのリアクションを見たとき、隣席のTさん(30歳、女)は殺し屋の顔になっている。

 

Tさんに「顔が殺し屋みたくなってるけど」と言うと「そうかも」と表情を変えずに答える。否定しないのだった。殺し屋と一緒に働いている。

 

 

 

▼だいぶ期間があいたが歯の治療。腐食したアマルガムをレジンに替えた。泥棒顔の先生から「もう大丈夫」とお墨付きをもらう。これで通う必要はないとのこと。嬉し。結局、三箇所治したのかな。

 

先生の話によれば歯科医院は大変だったようで、歯科助手が二人とも辞めてしまい、スタッフが誰もいなくなってしまったという。いくら先生が泥棒顔だからってひどい話である。どおりで予約の電話をしてもなかなか繋がらなかったわけだ。先生は治療をしながら合間を見て電話に出て、また治療という、危なっかしくて見てられないやり方をしている。歯科助手の人も同時に辞めるんじゃなくて、新しい人が来るまでちょっと待ってあげたらねえ。先生、よほど嫌われていたのだろうか。

 

「はあ‥‥。何がいけなかったんでしょうかねえ。それぞれ生活があるし仕方ないのかもしれないですけど。でもなあ‥‥そうねえ‥‥まあ無理に引き留めても申し訳ないですし‥‥」などとブツブツつぶやきながら治療をするので、そういうとこかも、と思いました。早く新しい人が見つかるといいですね。

 

 

 

▼映画の感想「ロッキー3」「ロッキー4/炎の友情」「ロッキー5/最後のドラマ」「ロッキー・ザ・ファイナル」を書きました。ロッキー尽くし。amazonプライムで一気に最後まで観ました。今頃、スタローンにはまるという。

 

GYAO!で「エリート・スクワッド~ブラジル特殊部隊BOPE~」「はじまりのうた」が無料配信中です。どちらもお薦めです。エリート・スクワッドはブラジルの腐敗を描いたすさまじい作品です。是非是非。これ本当に面白いんですよねえ。2014年に観た作品の中で一番面白かったです。