玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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▼打ち合わせまで時間があったので電気店に。ずいぶんと久しぶりにデジカメの棚を見る。以前に買ったデジカメはだいぶ古くなってしまった。7年前ぐらいのもので200万画素で2万5千円ぐらいだったと思う。もはや携帯カメラにも劣る。デジカメの性能も格段に向上し、いまや2000万画素のものが1万円というので驚く。しかし、私は安い物を買うのが好きだなあ。

 

前にどこかのお店の人が言っていたが、本当にいい物を勧めてもらうには店員に「あなたの親に勧めるとしたらどれ?」と訊くのが良いらしい。実際にやってみたところ、どんどん高い物を勧められる。私が購入しようかと思っていたデジカメは「これはお買い得はお買い得ですが、正直なところ今一つで、こっちがいいですよ」と押しやられてしまった。その方が勧めてくれたのは8万ぐらいの商品だった。待て待て。衝動買いするには高い。

 

結局、店員に押しやられた一番初めに目を付けたものを買う。「じゃ、この今一つのほうで」と言った。

 

 

 

▼で、その今一つのデジカメで角を撮る。

 

 

実はずいぶん前に親から角の処分を頼まれていた。父が若い頃に一旗揚げようとしたのか、アメリカで水牛らしき角の飾り物を作らせて輸入したらしい。我が親ながら怪しい人間である。近づきたくない。かなり古い商品で、私が生まれる10年ぐらい前(1960年後半)に作られたようなのだ。書類などはいっさいない。だから、これ水牛じゃないかもしんない。詳しいことを知る父は他界している。母は全くあてにならない。「ヤギじゃないよね?」などと言っていたので。どうしたらヤギに見えるのか。

 

 

牛のレリーフがあるので牛のはず。

 

 

長さが170センチ以上ある。オークションで出品しようにも、クロネコのサイトの料金表に値段が載ってないんですよね。いくらとられるか心配だ。直接、店に行って聞いてこなければ。こういう物が家に10本以上あるのかな。面倒くさいのでうっちゃってあったのだけど、そろそろ処分しないとなあ。今後は、おもむろに懐から角の写真を出し「こういうのなんだけど、一本どうですか?」と勧めて歩く人になる。以後、牛の人と呼んでもらいたい。お宅にも一本いかがでしょうか。時代は牛である。

 

オークションを見ても、この角のサイズの半分ぐらいのものしかなくて適正価格がわからない。実はすごく高かったりして。フヒヒイヒヒ‥‥。とりあえず古美術商とかのところに写真を持って行こうかと思います。

 

 

いよいよ自分の本業がわからなくなってきた。

 

 

▼映画の感想「ザ・ウォーク」「シン・ゴジラ」を書きました。「ザ・ウォーク」は世界貿易センタービルで綱渡りをした大道芸人の話。無茶な人だよ。「シン・ゴジラ」は石原さとみがゴッズィーラと発音していたのが印象に残った。