玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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歯、割れる

▼先日、かりんとうを食べて歯が割れたので今日、歯医者へ行った。奥歯の一本が割れたのだけど、舌先でレロレロしてみると歯の半分ぐらいない感じなのだ。かりんとうで歯が割れるて。おじいちゃんである。ヨヨヨ‥‥。

 

以前に歯医者へ行ったのは5年ぐらい前だった。会社の近くの歯医者で歯石をとってもらった。それからだいぶ時間が経ってしまった。「1年に1回ぐらい来てくださいよ。歯医者嫌いでしょうけど」と言われてしまう。自分の職業が嫌いなんて言われると傷つくんじゃないかと思い「歯医者、大好きなんです」と気を遣ったら「何言ってんだ、この人」みたいな顔をされた。やや引かれたのではないか。気の遣い方がわからない。

 

歯医者は無精髭の泥棒みたいな顔をした人だったが、説明が丁寧でわかりやすかった。歯医者は泥棒に限る。で、歯医者さんの説明によると子供の頃に虫歯治療したときに詰めたアマルガムが劣化し腐食したらしい。黒くなったアマルガムが楔のようになり、歯を割ってしまうこともあるらしい。現在の治療ではほとんどアマルガムは使わないようですね。アマルガムには水銀が含まれており、掌や足の裏の皮がむける掌蹠膿疱症の原因になる場合もあるという。掌の皮がむけた時期があったけどアマルガムが原因だったのかもしれない。しばらくすると治るから、いつもほっといたのだけど。

 

今は代わりにコンポジットレジンなどの樹脂を使うようです。割れた歯に痛みはなく、奥に虫歯があるようなので神経を保持したまま治療ということになった。これを機に悪いところ全部治してもらおうと思う。アマルガムを摘出して全部コンポジットレジンに入れ替えるのかな。とりあえず、今日は仮の状態でセメントを詰めてもらっている。セメントってこういうところにも使われているのかと感心。

 

それにしても今の歯医者は説明が親切なのだ。デジカメで口の中を10箇所ぐらい撮影し、状態を解説してもらう。わりときれいなようで良かった。このお医者さん、親切なのだけど歯科医院の内情をペラペラ喋るので心配になる。スタッフが扶養控除の関係であまり働けなくて一人しかいないとか。いや、もう一人雇えばいいんじゃないかと思うのだけど。スタッフの手が足りないからか、受付も先生自身がやっているが、料金を払うときに「本当にありがたいです。助かります」などと言われ、ビビる。ここ、倒産するんじゃないだろうな。

 

この医者は家の近所なのだけど、何をやってもあまり流行らない場所に建っている。立地が悪くてみな2,3年で次の店舗になってしまうのだ。嫌な予感はするものの、親切な医者に歯を託していこうと思います。

 

 

 

▼毎月の密かな楽しみが管理組合から送られてくる月報なのだ。集合住宅で起きたトラブルにどう対処したかなどが書かれている。管理人さんは大変なのだ。

 

最近、揉めていたのが子供についてのトラブル。毎月、何件かの投書が必ずある。敷地内の公園で外部から来た子供を遊ばせるなとか、子供に公園でボール遊びをさせるなという投書が目立っていた。しかしですよ、この集合住宅の子供が外部の子供と一緒に遊んでいたとして「おまえは外の子だから入るな」とはとても言えないだろう。ボール遊びをさせるなというのもねえ、なんのための公園なのかよくわからない。

 

そもそも投書をする人というのは住人の何百分の一で、大多数は私のように読み物として月報を読んでいるだけな気がする。だが、不寛容派の攻勢に堪えかねたのか、今月ついに寛容派が出現した。「今まで黙っておりましたが、皆様もう少し寛容になられたほうがよろしいのではないかと思います」とか「具体的に外部の子供がなんらかの被害を与えたのなら、そのことを書かれてはいかがでしょう」など、寛容派が反転攻勢を仕掛け始めた。盛り上がってまいりました。

 

私としては寛容派、不寛容派にツイッターアカウントを開設していただいて派手にやりあってもらいたいもの。私も参戦したい。来月の月報が待ちきれない。

 

 

 

▼映画の感想「ダウト・ゲーム」を書きました。サミュエル・L・ジャクソンはほんといろんなところに顔出すなあ。倒叙ものサスペンスです。ちょっと応援しにくい主人公なので、あんまり感情移入できませんでした。主人公が小市民だから、感情移入できてもいいのになあ。