玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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似ている

▼仕事終了。農家と関係がある仕事だったので報酬の一部をジャガイモでもらう。村の診療所のような感じか。

 

そういうわけで毎日ジャガイモ料理になっている。ジャガイモを5分ほどレンジにかけて茹で上がった状態にし、切れ目を入れてオリーブオイル、塩、ニンニクをかけてオーブンで7、8分焼く。切れ目部分がパリパリになり、香ばしくて美味しい。スウェーデン料理ハッセルバックポテトみたいなのを作る日々。ジャガイモ地獄になってきているので、あらたな料理を開拓したい。何かありますか。

 

 

 

▼仕事を手伝ってもらったS君と食事。いろんなところから仕事を振られて大変らしい。仕事を振ってもらえるというのも人徳だとは思うけれど、あまり集中すると大変ではある。先輩がいつやってもいいような仕事を振ってきて、後回しにすると怒られそうなのだけどどうすればいいかと言われる。重要じゃないのなら「すみません。今ちょっと○○さんからも指示を受けていまして、そちらを先にやってもいいですか。終わり次第、すぐとりかかりますんで」と一言断れば済む話だと思うのだけど。

 

S君が言うには、自分がちっとも悪くないのに「すみませんが」などは一切言いたくないらしい。ひえーっ。すごい。若い。たしかに、忙しいところに重要度が低い仕事を持ってこられれば内心「なんだよ」とはなる。でも、仕事を円滑にすすめるためならば、いくらでも頭なんか下げられると思うけども。純粋なのかなあ。それとも先輩と折り合いが悪いのだろうか。バンバン頭を下げまくっていたわたしには、S君の気持ちはわからないがそれでも何か懐かしい気はする。これから先、会社のために、自分が悪くなくても頭を下げる機会というのはいくらでもあるだろうけど、そのときにS君の持っている純粋さが少し邪魔になるのかもしれない。

 

思えば、わたしも20代の頃はS君のような部分があったのかもしれない。これはひょっとしてあれではないか。「コイツ、俺の若い頃によく似ている‥‥」っていう! 漫画とかでよくある展開ではないか。自分がかつて持っていた青臭さをまだ持ち続けている若者に自分をだぶらせちゃうアレじゃんかあ! なあ!

 

というわけで、若かりし頃の自分にS君を重ね、元気を出すように奢ったりした。だが、二軒目の店で「いろいろあって、今、結果的に三又かけちゃってるんですよね~」などという話を聞いたので、まったくわたしに似ていないと思いました。一円単位で割り勘にしとくべきだった。

 

 

▼それにしても「Hide online」は流行る兆しがないなあ。まだたまにやってるのだけど。難しいのかな。