玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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体育祭

▼若草色を見ると気分が良くなることに気づいた。そんなの当たり前じゃんと言われるかもしれませんが、本当に当たり前のことに気づかないで生きている。家の中を若草色だらけにしたらいいんじゃないのかな。隣席のTさんに言ってみたところ「え、今頃そんなことー? だからみんな鉢植え買ったり、ハイキング行くのに。ロボなんですか」と言われる。

 

ロボなのだろうか。考えたことがなかったけれど、わたし、ロボなのかもしれん。どうも人間の心がわからず、ここまで来た感がある。

 

机の抽斗を整理していたら、小さなメモ帳が出てくる。もう3、4年前のものだろうか。人の名前の横に「正」の字が付けてある。侮辱的発言を受けるごとに1ポイント付けるという侮辱帳であり、隣のページは嬉しいことをしてくれた人に1ポイント付ける喜び帳である。気持ちわるっ、と思いました。こんなことをやっていたとは。記録をつけたら面白いんじゃないかと思ってやったのだけど、ちょっとたったら飽きてやめた。

 

侮辱帳の部長のポイントは「正正正正正正正正丁」で42ポイント。部長がダントツ首位であり、他の人は一桁だった。なるほどなあ。なんでも記録をするものである。たしか「正」1つに付き1回殴ってよいので、部長は8回殴って良いことになる。

 

侮辱帳に隣席のTさんの名前を加え、横に「一」と書いた。あと四回。

 

 

 

▼体育祭の季節。練習をしているのか、近所の学校から競技の際にかける音楽が何度も聞こえてくる。ドラマの流行歌が多い。前前前世(RADWINPS)と恋(星野源)だけわかった。最近は「天国と地獄」とか「草競馬」とか「おおスザンナ」とかはかけないのかな。戦争するときに「天国と地獄」がかかると、やる気出そうだけど。

 

以前勤めた会社の同僚と話したとき、体育祭の話になった。彼女が通った高校では「体育祭に好きな曲をかけさせてほしい」と男子の有志が、先生のところに直談判に行ったという。どうしても長渕剛の曲をかけたかったらしい。先生は「長渕は、生徒が戦闘的になるから駄目」という理由で却下したそうだ。何かわかる気もする。

 

長渕が却下されたのが悔しくて男子生徒の一人は悔し涙を流したという。アホである。彼女の目にはその姿がたまらなくかわいく映り、その男に告白して付き合ったのだという。何が起こるかわからない。

 

 

 

トランプ大統領のニュースを本当によく目にするようになった。閣僚のプライス厚生長官が辞任(JIJI.COM)したそうで、とにかくこの人の下の人はすぐ辞める。高額なチャーター機利用が原因だそうで、それだけが理由ならばそれでいいのだけど。補充される人はトランプ大統領の思想ややり方をわかっている人がくるのだろうから、トランプ大統領の考えはより先鋭化していくのではないか。そう考えると怖い。

 

ちょっと古いものですが、2014年ダブリンで開かれた若者の国際会議「One Young World」での脱北者パク・ヨンミさんのスピーチ。北朝鮮での人権侵害についてのもの。