玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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鯖缶

▼お休みだし、ちょっと料理の幅を広げようかとレシピを見ていた。洋食しか作れないので、何か和食はないかなと探していると鯖の煮物がありまして、なるほどこれはいいかもしれないと、さっそく鯖を買いに行ってきました。かつて長嶋茂雄が鯖のことを「魚片にブルー」と言っていて、さすが長嶋はどこか違うなあ、やっぱり少し頭がおかしいのかもしれないと感心したものですが、そんなことを思っているうちに鯖を発見。

 

ふと横を見ると鯖の缶詰も置いてある。こっちを買えばいいんじゃないかしら。缶詰を食べてその味に近づけるのも練習のうちである。なんてことを思いまして缶詰を手に取った。

 

 

鯖缶というものを今までほとんど食べてこなかったのだけど、生姜がほんのり効いていて美味しい。食欲をそそる醤油味。身もホロホロと崩れるぐらいに柔らかい。これはちょっと家庭では出せない味だと思いますよ。今までわたしが食べてきた鯖の煮物はなんだったのか。鯖だろうけど。この味を超えるのは不可能じゃないかしら。すっかり作る気をなくしてしまった。そして鯖缶を買い占めに走るわたしだ。1缶100円ぐらいだし、もうねえ、今後ずっとこれを食べていくんじゃないかなあ。宝幸の鯖の醤油煮というやつです。うまー。

 

 

 

▼形式に囚われない自由律の俳句というものがある。たまに思いついたものを書き留めている。

 

ナイトプールに 鮫を放つ

 

どうだ。どうだと言われても困るだろうが。これ、俳句じゃなくて願望では?

 

 

 

▼友人と話す。アルコール依存症気味なのだ。前に治療を受けていて、そのとき禁酒に成功したがまた飲みだしたという。仕事が終わって飲んでいるから何も問題ないのだけど、飲んでいる自分に嫌悪感があって「本当はこんなんじゃ駄目だよな」と言いながら飲んでいる。なんで鬱々と飲むのかよくわからない。

 

「毎日、酒が美味い」と飲んでいれば、単なる酒好きな人で済みそうなものだけど。だいたい、もう飲んじゃったんだから仕方ないのだ。禁酒するにしろ明日からだと開き直ればいい。「禁酒できなくて意思が弱い」と嘆いているが、それだって「俺は毎日禁酒に成功している!」と言い切れば、これはもう禁酒の達人である。何を悩むことがあろうか。全然わからない。

 

本当にまずくなったら医者に相談すればいいだけの話だし。憂鬱になりながら飲むなんて、せっかくの酒がもったいないように思う。そんな簡単に割り切れないから、鬱々と飲むのだろうか。

 

 

▼映画の感想「国際市場で逢いましょう」を書きました。家族を支えるためにがんばった長男の物語。韓国映画です。お薦め。

 

ゲームの感想「Last Man Standing」を書きました。100人で殺し合って生き残った人が優勝のゲーム。上手になったら楽しそうだなあ。すぐ死にます。