玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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荒木飛呂彦の漫画術(荒木飛呂彦)

▼荒木飛呂彦の漫画術(荒木飛呂彦)

漫画「ジョジョの奇妙な冒険」でお馴染みの荒木先生の漫画の描き方。漫画を描く人が読んだ方がいいのはもちろんだけど、わたしのようにまったく漫画を描いたことがない人間が読んでも面白い。漫画の描き方だけでなく考え方がためになる。小説や映画の観方などにも繋がるし、なぜあの小説が映画が面白いかというのも、この本の考え方に当てはめると理解できるものもある。

 

描きたいテーマがあるが編集者との考え方に違いがあり、そのままでは描きたいものが描けない。どうやって作家性を曲げることなく編集者にも納得してもらい、漫画家としてご飯が食べていけるか。環境の整え方などにも言及している。物事を分析的に捉えていく手法は、そこら辺のビジネス本をより優れている。

 

また、ジョジョを読んでいたときに感じた誠実さの正体がわかった。安易に、超人的な力を持った人間や必殺技が出て事件が解決されるということがない。将棋だとか、本格ミステリーに近いものがある。作者も読者も同じ材料しかなく、隠されているものがない。解決不可能と思われる困難な状況から見事な解答を提示してみせる。だからこそ、読み手は素直に感心できる。黒澤映画でも似たようなことを感じる。

 

ジョジョの四部では吉良吉影という手強い悪役が出てくるが、荒木先生があまりに登場人物たちを追い込みすぎて「勝てないかと思った」と書かれているのには笑ってしまった。自分で追い込んどいて。

 

物を作るお仕事の方には特にお薦めです。

 

 

 

▼注文を「忘れる」料理店 ふしぎなお店が目指すものは(Yahoo! ニュース

期間限定ですが認知症の店員が接客をする店。いつか自分もそうなるかもしれないことを考えると、こういう場所ができたらいいなあ。

 

 

 

▼映画の感想「ナイトクローラー」を書きました。報道専門パパラッチの話。モラルを売ってお金に換えるぞお~。ジェイク・ギレンホールの怪演。ギョロ目がすごい。

 

ゲームの感想「CREATIVERSE その2」を書きました。巨大蟹を召喚。しかしですね、誰かこのブログ、読んでくれる人いるのかな。うーむ。そもそもこのゲームやっている人が日本で50人もいなさそうだけども‥‥。