玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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閉塞感の正体

▼冬物とストーブを片付ける。バジルは日々、成長する。芽がそこかしこに出始めた。間引いたり、移し替えたりする必要があるのかもしれない。まだ全然育ってないけど。

 

ゴールデンウィークの予定はバジルをあれやこれやいじる。ああ、忙しい忙しい。哀しいぐらいに忙しい‥‥。

 

 

 

▼会長の句会の手伝い。東京オリンピックの頃の話を聞く。お年寄りに聞いても今の時代のほうが閉塞感が強いというのは本当のようだ。不思議。結局のところ「豊かである」ことより「将来、豊かになる。今よりもっとよくなる」という希望を持っていることが、人間の精神にとってはプラスに作用するのかもしれない。

 

今は生活水準も向上して60年代より格段に豊かになっているはず。だとしたら、不足しているのは希望ということか。物質的な豊かさが満たされると「思ってたよりたいしたことなかった」ということに気づき、向上していく希望を失ったことが閉塞感に繋がっているとしたら、こんな皮肉はないように思う。何を目指して生きてきたのか。それだけではなく格差の問題というのもあるのだろうけど。

 

信長の野望」とか「三国志」というシミュレーションゲームが好きで、子供の頃によくやっていた。あのゲームのもっとも面白い時間は天下統一のときではなくて、序盤から中盤にかけて国が大きくなっていく時期にある。まだ安定しなくて、強いところにはかなわないのだけど成長していく楽しさがある。大きくなってしまえば安定して、あとは作業のようになるので飽きることもある。

 

現代は大きくなった状態なのかもしれない。でも、大きくなってからの楽しみ方というのもきっとあるし、それを探していくしかないのだろう。物騒なことをいえば、一度壊すとまた楽しいのかもしれんけど。

 

 

 

▼珍しくブログの内容についてメールをもらった。「みんなは読んでなくても、私は応援してます」と書いてあった。

 

「みんなは読んでなくても」の部分いるー? 真実はいつだって悲しい。わたしは強く生きていく。

 

 

 

▼被害者の瞳に映る容疑者(産経WEST

徳島県警が逮捕した容疑者のスマホを押収、保存されていた被害者の顔写真1枚を解析し、犯行を裏付ける証拠としていた」

 

被害者の瞳に犯人が映っていたなんて、まるで小説のような話。

 

 

 

▼映画の感想「パージ」「籠の中の乙女」を書きました。パージは1年に1回、国民のストレス解消のために犯罪オーケーにしましたという話。籠の中の乙女は、世間の悪影響を避けるため、子供を外に出さずに育てる話。どっちも頭がおかしいものの、籠の中の乙女はかなりの珍作だと思います。