玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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ヘンリー・ダーガー

▼Amazon

amazonで売ってる顔足車

Amazonにはいろんな物が売っている。気がついたらこれを見ていた。祭祀に使われる美術品なのだろうか。なんでこの商品にたどりついたのだろう。「この商品をチェックした人はこんな商品も見てます」から飛んだのかなあ。わたしは何を見てたのか。そして、この商品は売れるのか。

 

こういうのが家に飾ってあっても悪くない気もする。泥棒が侵入したとき「この家はなにかまずい!」そう思わせる効果があるような。セコム的な。もう侵入はされてるけど。

 

27000円かー。アリだな。

 

 

 

▼非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎(DVD)

映画の話は「映画の感想」でと思いましたが、この作品は観てないんですね。レンタル店にもないし、買うとなると中古でも12000円、新品は倍以上するのだった。おおおおお。慈悲がない。

 

ヘンリー・ダーガー(wikipedia)というのは、半世紀以上も誰にも見せることもなく15000ページもの小説を書き続けたアメリカ人。現在ではアウトサイダー・アートの作家として評価されるようになった。ずいぶん無口な人だったらしく、ミサに通う以外は自宅アパートに引きこもっていたという。

 

他人と交流せず50年以上もコツコツと物語を書いていくというのはどんな心境なのだろう。気がおかしくならなかったのだろうか。だが、内に秘めたものがある人ほど豊かな世界を持っているように思える。豊かな世界というと聞こえはいいが、本人にとってはそうせざるを得なかったのかもしれないけど。

 

ネットは便利で、ついSNSやブログで発信してしまう。そうやって自分の中のものを小出しにしていくと、情熱が薄まって結局何もならないのかもしれない。周囲に発信できないからこそ、凝縮された感情で独自の世界を作り上げられるように思う。彼の作品は「非現実の王国で」というタイトルだが、物語の世界のほうが彼にとっての現実だったのではないか。ヘンリー・ダーガーや、一人で宮殿を作り上げたフェルディナン・シュヴァル、こういう人たちに憧れる。