玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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▼安全地帯の「あの頃へ」という叙情的な曲があったが、歌いだしが「雪が降る、遠いふるさと」だった。あれはいい曲だった。少し雪が積もり寒くなってきた。

 

中学生だった当時、ラジカセを買ってもらったばかりで「あの頃へ」を一日一回と決めて大事に聴いていた。あんまり聴くとCDが削れてしまうと思っていたんですね。ははは。愚か。確かに何度も聴いていると傷ついて飛ぶことはあるけども。好きな時に好きなだけ音楽を聴けるということは、今の庶民というのは中世の王様よりも贅沢なのだと感じていた。

 

 

 

▼2月9日は肉の日。コロッケでも買おうかと肉屋をのぞく。前から思っていたが精肉店のあの看板、豚が自分で「おいしいよ!」などといっているイラストに狂気を感じる。ドMなどという生やさしいものではない。フォークとナイフを持って、満面の笑みで「おいしいよ!」である。共食いサイコパスの狂気。

 

変わった記念日といえば、2月14日の銀行強盗の日(ジェシー・ジェームズが世界初の銀行強盗に成功)とか、9月19日の世界海賊口調日なんてのもある。海賊のように会話をするというだけのもの。なんだそれは。具体的にどうすればいいんだ。

 

「ゲーッヘッヘッヘ。おはよう」

 

いや、海賊はおはようすらいわないのではないか。そんなきちんとしてどうする。海賊としてやっていく自信がない。

 

「おい、野郎ども。出航だ!」

 

「お宝はどこだ?」

 

「ゲーッヘッヘ。メシだメシ」

 

これは正しいような気がする。これを喋ったら、その日は何もいわない。なにせ語彙がない。かえって真面目に仕事するかもしれない。海賊のくせに。

 

 

 

▼デザイナー、Clark Orrによる映画切手。クラーク・オールでいいのかな。

(クリックすると拡大)

 

シンプルかつレトロなタッチでいいですね。