玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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騒がない

▼一緒に仕事を請けているN氏の家へ。飼い猫のホームズは今日も泰然自若としていた。猫は「トランプ氏勝利!」などと大騒ぎしないから偉いと思う。号外も出さない。

 

 

アメリカ大統領選挙のニュースで大騒ぎしている。表現の違いこそあれ結局は、今後どうなるかよくわからないということをいっているに過ぎない。そもそも今までも、これからどうなるかわからなかったわけで、過去を振り返ってみても先が見通せた時代などなかった。透明度に若干の差はあって、先行きが不透明か、より不透明かぐらいの差はあるのだろうけど。情報の洪水である。出来事に対してなんらかの意見を持たねばならないという強迫観念のようなものを感じる。仕事に関係あるならともかく、関わらずに行きたい。

 

ただ少し気になったのは、トランプ氏に投票した人はバカみたいな論調である。トランプ氏の過激で差別的な意見はとても許容できるものではないにしろ、投票者をバカ呼ばわりするのは違うように思う。意見が異なる他者に対しての寛容さに欠ける主張が目立つようになった。顔や体型が異なるように、意見が違うのも当たり前というのは誰にでもわかりそうだけど。そんなことは百も承知だけど攻撃したいということなのかな。猫のように次のご飯のことだけを考えていたい。

 

 

radikoのタイムフリーサービスが始まってから、頻繁にラジオ放送を聴いている。今までは深夜ラジオを中心に聴いていたけれど、他の放送も聴くようになった。ただ、正直なところ深夜ラジオほど面白くないんですよねえ。なんだろう、グダグダ感がすごい。ただ、グダグダも行きつくとこまで行くとちょっと面白くもある。

 

大学生のアイドルがゲストに来て、最近観た映画の話をしていた。DJが「どんな俳優さんが出てるの?」と訊いても答えられない。映画の見どころもうまく説明できない。評論家じゃないのだから仕方ない。でも、すごく良くて号泣したといっているのでストーリーを訊くと「まだ半分しか観てない」という。

 

半分て。あんた、よくそれをラジオで話そうと思ったなという。友達と喫茶店で雑談してるんじゃないんだから。うーむ、このグダグダ感。斬新!

 

面白いというか、自分好みの番組を探そうと思った場合、あてになるのはリスナーのメールだと思う。リスナーのメールの質が高い番組はたいてい面白い。どうでもよいメールなら、つまりそういう番組なのかも。