玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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尿路結石の話

▼最近はすっかり「相撲に詳しい悪魔」だけど、デーモン小暮といえば「赤いスイートピー」や「フレンズ」のカバーがものすごく良かったんですよね。唐突であるが。コメントでデーモン小暮さんの話が出たので。「笑っていいとも」でタモリさんと交わす年齢についての話「10万と〇〇歳」のやりとりが懐かしい。タモリさんの「まだそれやるの?」みたいな、半笑いの感じが好きだった。

 

 

悪魔とは思えない透明感のある歌声です。

 

 

 

▼唐突といえば、さっき救急車に乗った。ちょっと前の日記で血尿が出たというのを書きました。尿路結石の疑いがあるというのを健康診断のときに聞いていたが、以降は血尿も止まり、石も体外に出たと思っていたので気にしなかった。2,3日前から尿が出づらくなり残尿感があった。「人生いろいろある。まあ、そういうこともあるだろう」とほっといたのです。なんでも「まあ、そういうこともある」で片付けるのはよくない。

 

今朝、ご飯を食べてトイレに行ったところ、もう左脇腹の後ろが尋常ではなく痛い。尿もほとんど出ない。その場に座り込んでしまうような痛みなのだ。病院に行こうかどうしようか悩むレベルではなく、病院にはすぐ行くけど救急車を呼ぶかどうか迷う痛みだった。結果、呼んで正解だった。人生二度目の救急車である。

 

検査の結果、尿路結石でした。事前に尿路結石についての本を読み込み、医療提供者向けサイト「minds」も熟読していたわたしに隙はない。だったら重症になる前に病院行けよと思いませんか。それ、わたしが一番思ったことである。「全部計算通り!」で救急車乗ってるんだから、バカの学習である。ただ、医者のいうことがすぐに飲み込めたのはよかった。「前にやりました?」と訊かれるほどである。初めてです。ただ、尿路結石本を2冊読んでいる。どうだどうだ。

 

CTとレントゲンをとってもらったがCTの画像に4ミリほどの石が写っていた。石が7ミリぐらいまで大きくなってしまうと自然に排出されるのは難しい。そうなると体外から衝撃破で破砕しますが、石がそれほどの大きさではなくもうすぐ膀胱に移動しそうな位置なので、今回は自然に排出されるのを待つことに。尿管から膀胱に石が移動すると、膀胱は空間が大きいために痛くないらしい。

 

CTとレントゲンを撮ってもらうときは痛さがピークになり、左脇腹が痙攣するような感覚があった。呼吸が早くなって、手が痺れてくるんですね。もう身をよじらないでいられない。だがわたしには尿路結石についての知識がある。「よし、ここまでは本で読んだとおり。すべて予習済みだ。全部おまえのことはわかっているぞお!」と思っていたが、いくら本を読んで痛みの情報は知っていても、実際に自分の体で痛みを味わうのは全然違う。なにこれー?ちょっとお!聞いてないですけどおおおお!ってなる。ひょっとして失神するかもしれないと思った。痛さで気持ち悪くなるというのを初めて味わった。痛みの最大瞬間風速は痛風を超える。

 

で、わりとがんばっていたのだけど、あまりの痛さに座薬を入れてもらった。15分ぐらいすると痛みが治まってくる。それはもう、憑き物が落ちたように本当になんでもなくなってくる。あれ、さっきあんなに「死ぬ―、死ぬ―。でも、ここで死ぬわけにはいかない。まだパソコンの中身を消してないから‥‥」って思っていたが、もう歩いて帰れそうなのだ。

 

やがてすぐに動けるようになり緊急外来の部屋を出たわけですが、出るときにはもう普通の状態に近い。申し訳ない気分になり、謝りながら出てきた。そもそも最初から歩いて来れるんじゃないのというぐらい元気。本当に病院とか救急隊の方とか、ありがたいものですねえ。すぐに来てくれたし。結局最後は歩いて帰ってきた。