玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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鼻うがい

▼仕事でお世話になっているYさん宅へ。打ち合わせを兼ねて遊びに行く。

 

打ち合わせを終えてYさんと、Yさんの奥さんと雑談。わたしは4,5年前から、寝ているときによく鼻が詰まる。眠りが浅くなって困るという話をした。するとYさんの奥さんから、鼻うがいが効果的と教えてもらう。奥さんも鼻詰まりがあったものの、ヨーガのジャラネティと呼ばれる鼻うがいを始めてから調子がよくなったという。副鼻腔を洗浄することで空気の通りを良くし、ヨーガの深い呼吸をしやすくなるらしい。しかし、ヨーガというのが気になる。

 

ヨーガかヨガか、まずはそこからはっきりさせたい。ヨーガて。

 

 

奥さんがネティポットという鼻うがい用の道具で、鼻うがいを実演してくれることになった。ネティポットは小型のジョウロみたいに見える。体調が悪くなったりすると申し訳ないので、詳細なやり方はサイトなどで検索してほしいのですが、塩(スプーンに半分ぐらい)をぬるま湯で溶いて、鼻から注ぎ込むというものだった。

 

片方の鼻にネティポットを挿し、顔を傾けてもう片方の鼻から水を出す。水を飲んでしまわないように口も開けておくという。イメージとしてはだいたいこんな感じ。

奥さんが洗面所で前かがみになってやってくれるのだが、口は半開きになり、目は白目になり、鏡に映った顔は死にかけの佐藤蛾次郎のようだった。なにか見てはいけないものを見ているような。ダンナさんも見たことのない顔を見ているのではないかと思うと、密かな興奮を覚えた。そんな蛾次郎が「こう!わかる?こう!」と必死で教えてくれるわけで、わたしも鼻うがいをやらないわけにはいかなくなった。

 

家に帰ってさっそくAmazonでネティポットを購入した。送料込みで1000円ぐらいでしょうか。ここ2,3日、鼻うがいをしている。塩を入れないと鼻がツーンとなって粘膜を痛めるので塩は必ず入れましょう。しかし、洗面所で見る鼻うがい中のマヌケ面はすごい。口を半開きで鼻にポットを挿すと、人は誰しも死にかけの蛾次郎になる。それこそがヨーガによってたどりついた真理である。鼻うがい、気持ちいい。鼻詰まりは特に治っていません。