玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

このブログの内容はすべてフィクションです

ホットサンド

▼ホットサンドメーカーを買う。わたしのように南青山のアパレルメーカー勤めのおしゃれなOLは、朝はホットサンドとカフェオレできまり!という気持ち悪い書き出しで始まったものの、ホットサンドメーカーを買ったことだけは本当だ。世の中に真実は少ない。

 

品薄なのか届くまでに3,4日かかった。下村企販のブラックホットサンドメーカー(2050円、送料込み)を買ったのですが、これで作ったホットサンドがねえ、まあその、なんというか、そんなでもないなあという。期待値が高かったですからね。あれほどレビューで皆様が絶賛絶賛の嵐なものだから、相当うまいんじゃないかと思った。どこか作り方が間違っているのではないか。わたしが南青山勤めのOLでないことが影響しているのかもしれない。パンストをはいて調理すれば何か変わるのではないか。かぶってみるのもありなのではないか。原因をしっかりと分析したい。わたしたちは常にストア派の哲学者のように冷静でなければならない。

 

最初に作ったのはハム・とろけるスライスチーズ・キャベツのサンドだった。これがまあ驚くほど普通。素材が普通ですからね、これはどうやってもこれ以上美味しくならないんじゃないのかなあ。55点ぐらいですよ。素材をそのまま食べても同じ味だろうし、サンドする意味が感じられなかった。

 

で、ちょっと方向を変えましてクロックムッシュというのを作ってみる。これはちょっとだけ美味しい。65点ぐらいまで来た気がする。ちょっとだけ南青山に近づいた。今は武蔵小杉ぐらいにいるので、何回か乗り換えればいつかはたどり着くのではないか。先は長い。

 

 

まず、卵を溶いてそこにマヨネーズ(大さじ1ぐらい)を混ぜ、胡椒適量を加える。8枚切りのパンをひたします。ホットサンドメーカーにバターかサラダ油を塗る。ホットサンドメーカーにパンを載せて、上にハム・チーズ・ハムと載せ、最後にまたパンで挟む。卵液が余っていたら流し込む。片面1分45秒、ひっくり返して弱火で焼く。焼けたかどうだか、開けてたしかめる瞬間が楽しいですね。

 

中身に空白ができていたのでキャベツの千切りを上下に挟めばもっと美味しくなるかもしれない。あと、塩も入れてない。まだ改善の余地はある。というか、シャウエッセンとか美味しいウィンナーを挟んで普通に焼いたら、それだけで十分美味しいのかなあ。美味しいホットサンドに到達するまでにはまだかかる。日暮れて道遠し。