玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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カレー

▼「大人の隠れ家」という言葉がある。大人の隠れ家的バーとかレストランとか。しかし、まともな大人は隠れ家なんて使わなさそうなものだけど。そもそも隠れ家って、子供が遊びで使うものではないか。それかスパイか忍者か。いづれにしろ、まともな大人は使わなそう。

 

そんなことを思いながら、今日は大人の隠れ家的会社で打ち合わせ。隠れ家なので人も少ない、仕事もあまりない。これはつぶれるのではないかしら。隠れている場合じゃない気がする。だって会社だもの。

 

 

 

▼打ち合わせ終了後、雑談。どこのカレーが美味しかったかという他愛もない話。営業のKさんは帝国ホテルのカレーをあげ、卑屈くんは小説家織田作之助も好んだ大阪自由軒のカレー、ココイチのカレーでトッピングにこだわる人もいれば、隣席のTさんは新宿中村屋のチキンカレー、わたしはシディークの甘いバターチキンカレーが好きだった。みな、いろいろである。

 

そんななか、女子大生バイトのアタシちゃんはちょっと恥ずかしそうに微笑んでいった。「部活でヘトヘトに疲れて帰ったときの、お母さんが作ってくれたジャガイモたくさんのカレー」

 

そういうのありー?思い出をトッピングしてくるやつありー?今、お店とかの話だったのに。なんだか、帝国ホテルとか中村屋とかいってたのがものすごく薄っぺらい感じになる。みなちょっと気まずそうな様子だった。これですよ、調子に乗った大人どもをへこますのは。わたしもどこかでこの技を使おうと思います。食べログの点数が良い店に行っただけで食通ぶるやつらに地獄をみせてやりたい。あれは店の点数が高いだけで、おまえの点数じゃないからな。そこ勘違いしないように。食通ぶった方に、なにか恨みでも?

 

 

 

▼誘拐の掟

リーアム・ニーソン主演映画。観たけれど、今一つ感想を書く気になれなかった。キャッチコピーの「殺したら、殺す」がですね、実に小学生っぽい味を出していて良いですね。バカっていったやつがバカみたいな。そこだけが気になった。