玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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ポテト

▼先日、レシピを調べた揚げうどんを作る。ほぐしたうどんに小麦粉を振って油で揚げるだけというもの。フライドポテトに似た食感というから期待していたものの、なにか違う。フライドポテトに憧れていたものの、フライドポテトになれなかったなにかである。うどんだけど。ニチャニチャして、あまり美味しくなかった。作り方がいけないのかな。

 

食べているうちに高校時代によくもらっていたフライドポテトを思い出した。当時、友人Fがファーストフードでアルバイトしており、彼が毎日のように売れ残りを学校に持ってきていたのだ。わたしは彼と仲が良かったので、しょっちゅうハンバーガーやらフライドポテトをもらっていた。ただ、作ってから一日経っているのでまったく美味しくない。でも、高校生なんて始終お腹を減らしているし、もらえたらドッグフードでも喜んで食べるぐらいの人種である。ワンワン。わたしも冷めたフライドポテトをよく食べていた。

 

わたしの学校は制服がブレザーだった。どうしてそう思っていたのか今となってはわからないのだけど、フライドポテトをブレザーの内ポケットに入れておいて、それを取り出して食べるのがかっこいいと信じていたのだ。フライドポテトは紙に包まれてるけどベタベタしているし、ブレザーにもくっつくだろうから今考えると汚い。突然出てくるフライドポテトに友人が驚くのが面白かったのだろう。当時はそれをかっこいいと信じて疑わなかった。バカとは本当に恐ろしい。

 

二十歳になった頃だろうか、地元を歩いていたら高校時代のクラスメートに会った。彼女とは席が近かったのでよく話していたし、少し気になる存在だった。お互いに近況を報告した後、高校時代の話になった。

 

「あ!そういえば昔よく、内ポケットからポテト出してたよね~。なんであんなことやってたの?」とケラケラ笑われて、気絶するほど恥ずかしかった。ほとんど悶絶した。「そ、そうだ。これから急ぎの用事があって‥‥」などと、急にギクシャクしだし、冷や汗をかきながら逃げるようにその場をあとにしたのだった。いや、走って逃亡したような気がする。逃亡した。完全に不審者だった。

 

高校時代、わたしがモテなかったのも当たり前である。内ポケットからポテトを出すのがかっこいいと本気で信じていたほどの人間である。モテるわけがない。今、わたしは内ポケットからポテトを出していない。でもあんまり変わりないですね。じゃあ、ポテトでもハトでも出したらいいんじゃないの。どうせモテないんだしな。

 

 

 

▼Magic Duels

とりつかれたように続けるマジック・デュエルズである。常にマナや手元のカードを使い切るのではなく、6,7分で戦ったほうが勝率が良い。相手が持っているカードがわかることも増えた。双雷弾とか特にわかりやすい。除去されてもいいように、あえて手札にクリーチャーを残したり、場に出ているクリーチャーを避難させるようなカードを使っている。白い、あの、なんでしたっけね。地味な1*コストのやつです。戦士っぽいおっさんが映ってるの。名前が出ない。おじいちゃんである。

 

今日のランク26。緑白で勝って、赤青で吐き出す日。敵に赤青くるとほとんど勝てないんだけどなあ。自分で使うと弱い。