玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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日米通算4257安打

▼新入社員K君が叱られていた。説教がひと段落し、こちらへツカツカ歩いてきた。「あのー、ちょっと疑問なんですけども、『大目玉をくらう』って、なんだか不思議な言葉ですね。くらうってなんだろ? くらう、食べる‥‥」と、つぶやきながら自分の席の方へ向かって行った。叱られてる最中、そんなことを考えていたか。大物かもしれない。大物でない場合、ただのポンコツということも有り得る。ポンコツかもしれない。Kくんの今後を見守っていきたい。

イチロー選手が日米通算4257安打を達成ということで野球ファンは盛り上がってますね。プロの一軍だけに絞れば、野球史上もっとも安打を打った人になるのかな。ピート・ローズの持つMLB最多安打記録(4256本)とは別の記録ではあり、単純に比較はできないものの、それでもやはり嬉しい。

野球選手にストイックさが求められるようになったのは、イチローの影響が大きいかもしれない。ちょっと前の野球選手だと、前日飲みに行って、翌日酒臭い息を吐きながらヒットを打ったなんて話が多かった。そもそも、イチローが慕う仰木さんがそういうイメージだけど。イチローのように節制しておらず、太鼓腹を揺らして活躍する選手もたくさんいた。今は、銀座の夜の話などタブーなのかもしれない。

イチローを天才と評する記事は多い。実際とてつもない才能なのは誰がみても否定できないだろう。だけど、イチローが野球の練習を始めたのは3歳からだという。天才というのは、凡人が自分の怠惰に気づかぬために作り出した幻想にすぎないのではないか。イチローを天才とか異次元の才能と位置づけてしまえば、怠惰な自分を恥じないですむ。怠惰なわたしはそう考えている。もう少し恥じたらどうか。

イチロー選手のMLB3000安打も、すぐそこまで来ている。これもまた楽しみな記録ですね。記録はさておき、ケガがないよう長く続けてほしいものです。