玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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スイカ

▼今年初のスイカ。甘い。

 

学生時代、市場でバイトしていたときには真冬でもスイカがあった。お金持ちが冬でも買うのだろうか。バイト仲間に農業高校の人がいた。彼が言うには、スイカにかぎらず、水耕栽培であらゆるものが一年中作れるそうである。自然の摂理とは何かと思った。だが、人間自体も自然の一部と考えれば、あらゆることが自然の摂理になるわけである。人の営為をすべて自然に含めてよいものだろうか。人間がおこなう環境破壊も遺伝子改良も自然の摂理なのか。

 

あらやだ、なにちょっと今日哲学的じゃな~い? 哲学的というよりオカマみたいですけど。

 

 

▼打ち合わせ。お土産にお菓子を買っていく。もらったお菓子などは、そのとき会社にいた人で適当に分けてしまうか、仕事が一段落したときに勝手につまんでいくのが当たり前だと思っていた。今日お邪魔した会社では、もらったお菓子は全員にきちんと分配するそうである。その場にいない人には、わざわざ「○○さんから頂きました」とメモを書いて机に置くらしい。以前、お菓子をもらえなかった人が暴れたことがあって、そういう仕組みになったという。暴れたってどういうことだ。

 

駄々っ子がいる会社から仕事を頂いている。

 

 

▼お世話になっている会社で映画部を作るらしい。部といってもただの同好会で、部員がお薦めの一本を持ちより、みんなで鑑賞するだけなんだけど。女の人はホラー好きが多く「リング」「女優霊」「ソウ」とか怖いのを推してくる。なぜわざわざ自分から怖い思いを。ホラーは禁止にしないか。

 

お薦めの一本といわれて、何を挙げたらいいのか迷う。あんまり長いのは飽きるかもしれない。「ロード・オブ・ザ・リング」などのシリーズ物もいけない。あまりに有名な作品もなんだかなあ。かといって、みょうに難解なのも通ぶっているようで気持ちが悪い。意外とこの一本というのが思い浮かばない。

 

最近、観た中では「アクト・オブ・キリング」がダントツだった。だが、これはインドネシアで起きた100万人規模の虐殺事件を、事件の加害者に再現させたドキュメンタリーという、とんでもないやつですからね。これはどうかと思うのだ。「ローマの休日」をあらためて観たら、以前に観たときよりもだいぶ良かったんですよね。歳をとって感じ方が変わったのかもしれない。でも、あまりに有名だしなあ。

 

重すぎるのもなんですし、観た後ちょっと楽しい気分になるようなのがいいのかな。難しい。ここらへんがいいのかな。

 

 

「アクト・オブ・キリング」は次回にしよう。それも早い気が。