玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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ペットの病気

▼ペットの具合が悪くて会社を休むのはありかという話。これは以前にも似たようなことを書いたような。

一緒に仕事を請けているN氏の飼い猫ホームズ(頭は悪い)の具合が悪くて、打ち合わせを欠席されたことがある。でも、まったく気にならなかった。今や犬猫はペットを超えて家族同然という風潮もある。もう、ペットの病気で休むと言われても、お大事にとしか思わなくなった。しかし、会社を欠席するのは、どのラインのペットまで許されるのだろうか。

インコ、フェレットはいいような気がする。ハムスターはどうなのだ。OKだろうか。しかし、わからないのが爬虫類である。亀がわからない。「すみません、ちょっと亀の調子が悪くて」と言われたら「か~め~?」と応えてしまいそうな気がする。なぜ、亀がライン上かと思うと、やはり感情のやりとりがあるかどうか、人に慣れるかどうかではないか。大きさというのも重要だ。

体長1メートルを超えるガラパゴスゾウガメだったら休んでもいいような気がする。なにせワシントン条約に記載されている絶滅危惧種だからな。もう、感情のやりとりがあるとか以前に休んでいいのではないか。しかしですよ、祭りなどで売られてる体長5センチぐらいのゼニガメだったらどうか。これは休んでは駄目なのではないか。ゼニガメを300匹ぐらい買っていたりするとなおさらである。

だが、地球が環境汚染で住めなくなり、ロケットで宇宙に脱出したところ、たまたまロケット内にゼニガメが紛れ込んでいて、宇宙でゼニガメとわたししかいなかった場合どうだろうか。もはや会社とかどうでもいいんじゃないでしょうか。

ようは、対象への愛情の強さということなのかな。愛情が強ければ、虫でもなんでもありなのかもしれない。

ペットで思い出したが、友人Nの姉は小鳥を飼っていた。彼女は地元でも評判の美人で小泉今日子に似ていた。学生時代、Nの家に遊びに行ってNの姉と会話をするのが楽しみだった。とても社交的な性格で「今度一緒にプールに行こうよ」などと誘ってくれるのだが、思春期真っ盛りだったわたしはドギマギしていた。

友人Nによると、姉はとても忘れっぽい性格で、せっかく買ってもらった小鳥の餌やりを忘れて餓死させたという。この飽食の時代に餓死て。その話を聞いてからプールに行く気も失せてしまい、結局どこへも行かなかったのだ。それからはNの姉と話すたびに、心のどこかで「小鳥を餓死させる女」と思ってしまっていた。そんな青春の一ページ。なんだこの話。