玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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プリンタ

▼PCを買い換えたら、プリンタとOSのバージョンがずれて印刷できなくなった。メーカーのサイトを確認してもWindows10用のプリンタドライバは配布していない。ドライバを作るにも人件費がかかる。わたしが使ってたプリンタは骨董品レベルだから、サポート対象外になったのだろう。子供の頃、物を大切にと教わったではないか。大切にした結果、サポート対象外という罰を受ける。現実の無常さよ。 それでも、なんとか対応できないかと調べると、いろいろ知恵を絞っている人たちがいる。似た機種のドライバを入れてみたら、バージョンが違っても動いたという報告もあった。無茶するなあ。だが、最初の一回しか印刷できないという。印刷するためには、たえずPCを再起動しなければならないという。なにその苦行。しかしですよ、その方法で使い続ければ、印刷もできて忍耐力も鍛えられる。すばらしい。一石二鳥。 そんなことやってられるかというわけで、新品を購入した。驚くほど安い。canonの製品が三千円を切っている。以前は、どこの馬の骨かわからないメーカーだと一万円ぐらいで買えたが、ついにcanonでこれほどの価格が。 さっそく届いたので設置したがデザインもいい。黒いつやつやした棺桶みたい。ほほほ、かわいや。 何を印刷しようかな。そうだ、まず名前をつけなければ。 ▼4月1日、エイプリルフール。今年は、あらぬ方向を見つめ「はあ‥‥何が楽しくて生きているのか‥‥」とつぶやいてみた。ギョッとされたり、「そういうのやめてください」と言われたり、あらかた不評。じゃあ、君たちはちゃんとしたエイプリルフールの嘘がつけるのかね! いい嘘とはどんな嘘なのだろう。 ▼2012年に発行された「知の逆転」を読む。ジャレド・ダイアモンド、ノーム・チョムスキー、オリバー・サックス、マービン・ミンスキー、トム・レイトン、ジェームズ・ワトソンなどへのインタビュー集。ふつう、頭がいい人というのは、あまり意見を発表してはくれない。そんな時間があるなら、自分の興味があることに取り組んでいる。もちろん、それぞれ専門分野での発表はあるのだろうけれど、時事的な質問に答えることは珍しい。 質問についてそれほど深く答えてはいないのですが、考え方の片鱗に触れることはできる。なかでも印象的だったのはジェームズ・ワトソン。社会全体が丁寧になりすぎていると指摘している。傷ついたり、炎上したりしないように本当のことを言うのを避けてしまう。仕事でも、目的を達成するためではなく、とにかくその場をうまくやり過ごすために衝突を避けようとする傾向がある。これでは本末転倒になってしまう。率直になるべきときは率直にならなければならない。 あと、ここにでてきた6人全員、神様を信じてない。それだけで救われる思いがする。難しい言葉はなく、中高生ぐらいでも読めるように書いてあるのがありがたいです。