玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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夢の中

▼どうしても遅刻できない用事があり、ベッドの脇に目覚まし時計をセットして寝た。緊張したのか早く目が覚め、机の上の時計を確認するとまだ午前5時。もうちょっと寝られると再び眠り、また時計を確認すると5時15分。そんなことを4、5回繰り返しただろうか。

6時半に起きれば余裕なのに実際は7時に起きた。危ない。少し驚いたのは、目が覚めて時計を確認するという動作、あれ自体が夢だったということである。なぜ夢かといえば、いつもは机の上にある目覚まし時計を、ベルがよく聴こえるように今日だけはベッドの脇に移動しておいたのだ。だが、時計を確認して「まだ寝られる」と思っているとき、時計は机の上にあった。ものすごくリアルな夢だった。

「起きて時間を確認して寝る」という夢を見ている。学生時代も似たようなことがあった。起きてトイレに行ってご飯を食べて、途中でそれが夢だと気づく。今度は本当に起きなければと思い、起きてトイレに行ってご飯を食べて、また夢だと気づく。この繰り返しである。そのループから抜け出せない。そんなSFのようなことをやっていたから、朝はたいへんに疲れた。しかし、学生時代からちっとも進歩してない。重症化している。



糸井重里さんが「ほぼ日」というサイトで日記を書いている。そこに「写真を撮るとき自然に笑うには、いやらしいことを考えるのが良い」と書いてあった。たしかに、いやらしいことを考えると、自然ににやけることができる。発見だった。

写真だけでなく、ふだんもにこやかなほうがいいので、最近はいやらしいことばかり考えている。今まで、笑顔がすてきな人や、いつもにこやかな人を尊敬していた。なぜいつも笑っていられるのだろうと不思議だった。やつらがこんな卑猥な人間だったとは。まったくがっかりである。
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