▼お世話になっている会社へ。知人のフェイスブックを見て、知人の生活の充実ぶりを妬むのが趣味の卑屈くんと昼ご飯へ。
卑屈くんはなぜかバレンタインの義理チョコについて熱く語り出した。当初、感謝を込めて上司などに贈られていたであろう義理チョコも、もらえない人がかわいそうだからと全員に配られるようになり義務化してしまった。これは義理チョコではなく義務チョコである。
上げるのも大変、返すのも大変ならば、一度ここらで形骸化したシステムをリセットすべきではないかと熱く語る。言ってることはまったく正しいのだが違和感があった。
「卑屈くんて、今年チョコもらったんだっけ?」
「え‥‥。それとこの話に何か関係が?」
「いや、べつにないんだけども」
「0ですが‥‥」
「え?」
「0!もらってないですけど!」
どうしてだろう。ニヤニヤしてしまう。問題が起きたとき、どこまでが正当な抗議かといえば、自分が被害者とか当事者になってはじめてその資格が得られるように思う。ようは、関係ない人は抗議すべきではないのだろう。卑屈くん、そもそもチョコもらわないから迷惑しないわけだし。卑屈くんは「当事者以外は抗議すべきではない」という真理を再確認させてくれた。
ありがとう卑屈くん!もてなくてありがとう!